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空き家のゆくえ買取くん

空き家

遠方の実家を行かずに売却する方法|郵送と委任で完結する手順

公開 更新

執筆
株式会社リアテクス リアテクス編集部
監修
株式会社リアテクス 取締役COO 薩摩 賢幸
遠方の実家を行かずに売却する方法|郵送と委任で完結する手順

「実家が遠くて何年も行けていない。現地に行かずに売ることはできるのか」。契約は契約書を郵送で回す持ち回り、決済は代金の振込と登記の委任で進むため、売主が現地に立たないまま引渡しまで終えられます。ただし司法書士による本人確認だけは、売主の住所地での面談になります。

当社は買主として現況のまま買い取り、鍵をお預かりして室内も当社だけで確認します。売主や共有者が確定していない場合、開錠や進入の承諾が得られない場合はお引き受けできません。この家が買い取れるかどうかだけ、先に聞く(無料)

目次(6章)

先にこの家の買取価格のめどだけ知りたい方へ。

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この先は当社の買取窓口「買取くん」です。

取引態様:買主(当社が自ら買い取ります)/媒介(当社で買い取れない物件は、仲介で売却をお手伝いします)

遠方の実家を行かずに売却する方法の要点を、定義・この記事でわかること・よくある質問の順に短くまとめた動画です。

遠方の実家を行かずに売却するとき、現地に入るのは誰か

「一度も見に行かずに売れますか」というご相談は、実家が飛行機や新幹線の距離にある方から届きます。売買の工程を分けていくと、売主本人が現地に立たなければ進まない場面は、思っているより少ないです。建物には誰かが入りますが、それは買主側の調査であって、売主が同じ日に同じ場所へ行く必要はありません。

郵送と委任で足りる工程と、人と会う工程

工程売主の立会い代わりに必要なもの
物件情報の提示不要登記事項証明書、公図、固定資産税の課税明細の写し
現地と室内の調査不要鍵の郵送、または開錠の段取り
価格と条件の提示不要書面またはメールでの受領
売買契約不要契約書を郵送で回す持ち回り契約、実印、印鑑証明書
本人確認と意思確認面談が原則司法書士が売主の住所地で面談する段取り
決済と代金の受領不要代金の振込、登記の委任状、書類の事前送付
鍵と建物の引渡し不要鍵の郵送、残置物を現況のまま引き渡す取り決め

立会いが残るのは、本人確認と意思確認の1行だけです。所有権移転の登記を任される司法書士は、売主が本人であること、売る意思が本人にあることを自分で確かめてから申請します。ここは書類の郵送で置き換えられない部分で、遠方の売主の場合は、決済を担当する司法書士が住所地まで出張するか、住所地の司法書士が面談を受け持つ形になります。どちらでも進みますが、出張には日当と交通費がかかるため、その費用をどちらが負担するかも条件のひとつです。

書類は、法務局と市区町村から取り寄せられます

売主が現地に行かずに集められる書類

  • 法務局から郵送で

    登記事項証明書や公図はオンライン請求で受け取れる

  • 市区町村から郵便で

    戸籍謄本や名寄帳は郵便請求、印鑑証明はコンビニでも

  • 手元から用意

    課税明細書の写しや権利証は手元から出して提示する

登記事項証明書と公図は、法務局の窓口に並ばなくてもオンラインで請求し、郵送で受け取れます。印鑑証明書は、マイナンバーカードがあればコンビニの端末でも取得でき、住所地の役所まで出向く必要はありません。戸籍や住民票の除票、名寄帳(固定資産課税台帳の写し)も、郵便での請求に応じている自治体が多いです。実家が遠いことは、書類をそろえる段階ではほとんど障害になりません。手が止まるのは書類ではなく、鍵と名義と境界の3つです。

室内を見ないまま売ると、価格と契約の条件に出ます

本人確認は郵送で済むか

郵送では済まず、司法書士との面談が必要です。

  • 決済担当の司法書士が出張する
  • 住所地の司法書士が面談する
  • 出張費の負担は条件次第

売主が室内を確認していない取引では、雨漏りの跡、床の傷み、家財の量が、売主自身にも分からないまま契約に入ります。買主がその不確実性を引き受ける代わりに、見込まれる処分費と補修費は価格の側に入ります。あわせて、引渡し後に不具合が見つかったときの扱いを、契約書で決めることになります。現況有姿で引き渡し、建物の不具合について売主が責任を負わない形にするのが買取では一般的で、この一文が契約書に入っているかを必ず確かめてください。口頭で「見ていないのだから責任はない」と了解し合っただけでは、あとから争いの種になります。

「遠方の実家を行かずに売却するとき、現地に入るのは誰か」について、そのまま聞けます。

遠方の実家の売却が、行かずに済むかどうかの分かれ目

自宅の居間のテーブルで、夫婦が実家の売却について話し合っている

1. 鍵が手元にあるか、建物に入れるか

鍵の有無で変わる室内確認の段取り

  1. 1

    手元にある場合

    追跡可能な郵便で発送し、受渡し記録と保管者を書面に残す

  2. 2

    親族・隣家が持つ場合

    本人の了解を得たうえで、連絡先を買主側に伝える

  3. 3

    見つからない場合

    錠の種類や距離に応じた開錠費用の見積を取り、手配する

  4. 4

    共有者が持つ場合

    開錠や室内確認の前に、必ず共有者の同意を得る

鍵の有無で最初の一手が変わります。手元にあるなら、追跡のできる郵便で送っていただければ、室内の確認は買主側だけで終わります。鍵を預ける際は、受渡しの記録と、決済日まで誰が保管するかを書面に残してください。親族や隣家が預かっている場合は、その方の了解を取ってから連絡先をお知らせいただく形になります。鍵が見つからない場合は開錠の手配になり、費用は錠の種類と現地までの距離で変わるので、見積を取ってから進めます。共有名義で他の共有者が鍵を持っているなら、開錠も室内の確認も、その共有者の同意がないまま進めることはできません。

2. 名義が誰のままか、相続人が何人いるか

名義が亡くなった方のままだと、契約は結べても決済で所有権を買主へ移せません。相続登記の申請は2024年4月1日に義務となりました。期限は、不動産を相続で取得したと知った時点から3年です。施行日より前に相続を知っていた不動産についても対象で、その場合の期限は2027年3月31日です(相続登記の申請義務化について(法務省))。遺産分割協議書は郵送で回せますが、相続人全員の実印と印鑑証明書がそろわなければ登記に出せません。相続人が兄弟からいとこの代まで広がっている場合の進め方は、「数次相続で相続人が多い実家の売却」の記事にまとめています。ここが最も時間を食う工程なので、鍵や価格より先に着手してください。

3. 境界と越境を、現況のまま受け入れられるか

確定測量をする場合、隣地所有者の立会いを求められることがあり、売主が遠方だと日程の調整だけで数週間かかります。境界が未確定のままでも現況有姿で売ることはできますが、その不確実性は価格に入ります。隣地から塀がわずかに出ている、庭木の枝が越えている、物置が境界にかかっている。こうした状態は、写真と公図で確認できる範囲なら現地で売主が立ち会う必要はありません。逆に、隣地と境界の位置そのものを争っている状態では、どこまでを売る土地として契約するかが決まらず、金額を出しても仮の数字にしかなりません。

4. 仲介で売るか、買取で売るか

場面仲介買取
室内の内覧買主候補ごとに開錠と案内が必要買主側の調査が1回で済む
片付け売れやすくするため求められることが多い現況のまま引き渡せる
期間買主が現れるまで読めない条件がそろえば提示から決済まで決められる
金額成約すれば買取より高くなる可能性がある提示の時点で確定する
遠方の売主の負担鍵の受渡しと連絡が何度も発生する鍵の受渡しと書類の往復が各1回で済む

内覧のたびに鍵をやり取りするのは、遠方に住む売主にとって軽い負担ではありません。行政の窓口も平日しか開いていないため、動ける時間が限られる方の進め方は「夜間・土日に不動産の相談はできるか」の記事にまとめました。なお、複数の買取業者に声をかけた際に、極端に高い金額が1社だけ出てくることがあります。その金額が何を根拠にしているかの見方は、「不動産買取の査定額が高い理由」の記事をご覧ください。

「遠方の実家の売却が、行かずに済むかどうかの分かれ目」について、そのまま聞けます。

遠方の実家を行かずに売却する手順を、順に並べる

家族がリラックスしてお茶を飲んでいる(自宅のソファで)

1. 名義の状態と相続人を確かめる

最初に見るのは登記事項証明書の所有者欄です。亡くなった方の名義のままなら、相続人の確定と遺産分割の合意が先に来ます。抵当権が残っていれば、完済済みでも抹消の登記が終わっていないことがあり、決済までに処理が必要です。この段階は司法書士に委任すれば現地に行かずに済みますが、委任状には実印を押し、印鑑証明書を添えます。売るかどうか決めていない段階でも、登記の状態だけは確認しておいてください。

2. 郵送とオンラインで書類をそろえる

書類取得先取り方
登記事項証明書・公図法務局オンライン請求から郵送で受領
地積測量図・建物図面法務局(ない場合もある)オンライン請求から郵送で受領
固定資産税の課税明細書手元の納税通知書写しを送付
名寄帳実家がある市区町村の税務課郵便で請求(自治体により様式あり)
印鑑証明書住所地の市区町村コンビニ交付または郵便請求
戸籍謄本・住民票の除票各市区町村郵便請求(定額小為替を同封)
登記識別情報通知・権利証手元決済日まで保管し、当日に司法書士へ提示

印鑑証明書には順番があります。登記の申請に添付する売主の印鑑証明書は、作成後3か月以内のものであることが求められるため、早く取り過ぎると決済日に使えません。契約の目処が立ってから取得してください。権利証や登記識別情報通知が見つからない場合でも売却はできますが、司法書士が本人確認情報を作成する手続きが必要になり、その費用が発生します。

3. 鍵の段取りと、室内の状態の伝え方

遠方の実家を売却する際の手順

  1. 1

    鍵の発送と記録

    追跡できる方法で郵送し、発送した日と本数を記録に残す

  2. 2

    買主による室内確認

    売主の立会いなしで、買主側のみで現地と室内の状態を確認

  3. 3

    結果報告と条件提示

    確認結果を写真付きで受け取り、金額や条件を書面で確認する

  4. 4

    決済と引渡し

    残置物を現況のまま引き渡す取り決めに従い、決済を終える

鍵は追跡のできる方法で送り、発送した日と本数を記録に残してください。室内に入る前に、家財や仏壇の場所、開けてほしくない部屋があるかを伝えておくと、あとの確認が一度で済みます。仏壇や位牌、神棚は、現況のまま引き取れる場合もありますが、宗教上の扱いは所有者の意向が優先されるので、先に希望をお聞きします。写真や動画で室内を共有していただけると、机上の段階で見込みの精度が上がります。近隣への挨拶や説明が必要な状況であれば、誰がどう伝えるかも先に決めておきます。

遠方の実家売却がつらいと感じる理由は、移動の手間だけではありません。育った家を自分の目で見ないまま手放すことに、ためらいを覚える方もいます。その気持ちの負担を軽減する方法として、室内の確認のときに撮る写真を受け取り、残したいアルバムや手紙が写っていればその品だけを送ってもらうよう、先に頼んでおくことがあります。家財の扱いは価格の条件とも関わるので、希望は最初の連絡の段階でご相談ください。

4. 価格と条件を書面で受け取る

鍵の郵送から引渡しまでの流れ

  1. 室内確認前

    鍵の郵送と記録

    追跡できる方法で送り、発送日と本数を記録する

  2. 室内確認時

    買主側のみで確認

    売主は立ち会わず、買主側だけで室内を確認する

  3. 確認後から決済まで

    保管者の取り決め

    決済日まで誰が鍵を保管するかを書面に残す

  4. 決済日

    現況での引渡し

    残置物を現況のまま引き渡す取り決めを行う

金額だけを口頭で聞いても、行かずに進める取引では足りません。引渡しの時期、残置物をどちらが処分するか、境界を確定させるかどうか、引渡し後に見つかった不具合の扱い、司法書士の出張費や鍵の送料をどちらが負担するか。この5点が書面にあるかを確認してください。あとから条件が動くと、遠方の売主は確かめる手段が限られ、説明を受け直すだけで日数が流れます。

5. 契約書を郵送で回す

売主と買主が同じ席に着かずに契約する形は、持ち回り契約と呼ばれます。買主が署名押印した契約書を送り、売主が内容を確認して署名押印し、返送する順番です。売買契約書には記載金額に応じた印紙税がかかるため、何通作るか、誰が印紙を貼るかを事前に決めます。返送の前に、読みにくい条項があれば電話で確認してください。押印して投函したあとに疑問を残すより、送る前に聞く方が早く済みます。

6. 決済の日にすること、終わったあとにすること

決済日は、司法書士が売主の住所地で面談を済ませているか、当日に同席する形で進みます。代金は指定の口座に振り込まれ、着金の確認をもって所有権移転の登記を申請します。固定資産税は引渡し日を基準に日割りで精算しますが、起算日を1月1日とするか4月1日とするかで金額が変わるため、契約書の記載を確認してください。火災保険は引渡しに合わせて解約し、未経過分の返還を受けます。空き家の保険がそのまま続けられていたかどうかも含めて、「空き家に火災保険はかけられるか」の記事に整理しました。電気と水道は、現地での作業が要る場合を除き、電話やインターネットで閉栓の手続きができます。

売却した翌年には譲渡所得の申告が必要になることがあり、申告は電子申告か郵送で提出できます。相続した家を売る場合、被相続人が一人で住んでいた家屋とその敷地を相続した相続人が、一定の要件を満たして売却した場合、譲渡所得から最大3,000万円を控除できる制度があります。家屋と敷地を相続または遺贈で取得した相続人が3人以上のときは、控除の上限が1人あたり2,000万円になります。要件のうち遠方の売主に関わるのは、家屋の所在地の市区町村が交付する被相続人居住用家屋等確認書で、郵便での申請に応じている自治体が少なくありません。令和6年1月1日以後の譲渡では、買主が譲渡の翌年2月15日までに家屋の耐震改修または取壊しを行った場合も対象に含まれるため、売主が自分で解体を手配しなくても適用の余地が残ります。詳しい要件は国税庁の被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特例で確認してください。

ここに書いた税と登記の内容は、制度の一般的な説明にとどまります。ご自身の事案で控除が使えるか、いくら納めることになるかは、所轄の税務署か税理士にお尋ねください。登記の要否と必要書類は司法書士、境界や越境の扱いは土地家屋調査士や弁護士が窓口です。当社は買主であり、税や登記の判断を代わって行う立場にはありません。

「遠方の実家を行かずに売却する手順を、順に並べる」について、そのまま聞けます。

遠方の実家を当社が買い取る場合の段取りと、買えない条件

当社が買い取る条件・買い取れない条件と、実際の買取事例は「当社の買取基準」にまとめています。

「遠方の実家を当社が買い取る場合の段取りと、買えない条件」について、そのまま聞けます。

遠方の実家の売却で、行かずに進めるために先に決めること

  • 現地に行かずに終えられる工程と、人と会う工程は分かれています。 書類の取得、契約、決済、鍵と建物の引渡しは郵送と委任で進みますが、司法書士による本人確認だけは面談が原則で、遠方の売主については住所地での面談を組みます。ここを最初に段取りしておけば、決済日に日程が動くことはありません。
  • 止まるのは距離ではなく、鍵と名義と境界です。 鍵が手元にあるか、名義が亡くなった方のままか、境界を現況のまま受け入れるか。この3つのうち名義がいちばん時間を食い、相続登記の期限は前掲の「名義が誰のままか、相続人が何人いるか」の項のとおりです。
  • 手元で出す数字は2つです。 ひとつは、持ち続ける場合に1年で出ていく固定資産税と保険料と管理の費用。もうひとつは、買取で確定する金額から登記の実費と売買契約書の印紙代を引いた手取りです。仲介の想定成約価格を並べるときは、確定した金額ではなく見込みだと分けて書いてください。

当社は買主として現況のまま買い取ります。片付けや修繕をしていただく必要はなく、鍵をお預かりして室内の確認も当社だけで行いますが、そのかわり買取価格は仲介での成約想定額より低くなります。

査定は無料・売却の義務なし
0120-996-748受付時間10:00〜19:00(水・日曜定休)

通話料無料・全国対応

この先は、当社の買取窓口「買取くん」のページです(運営は同じ株式会社リアテクスです)。

遠方の実家を行かずに売却するときの、よくある質問

Q1. 一度も現地に行かないまま、契約から決済まで終えられますか

終えられます。契約書を郵送で回す持ち回り契約で署名押印し、決済日は代金の振込と登記の委任で進むためです。売主が現地に立つ工程は、この流れの中にはありません。ただし、登記を担当する司法書士が本人確認と意思確認のために面談を求めるので、その面談を売主の住所地で受ける段取りだけは必要です。出張費の負担や日程の調整を含めて、契約条件を決める段階で確認してください。

Q2. 鍵が手元にありません。それでも売れますか

売れますが、建物に入る方法を決める必要があります。親族や隣家が預かっていることもあるので、まずその確認から始めてください。見つからない場合は開錠の手配になり、費用は錠の種類と現地までの距離で変わるため、見積を取ってから判断します。ここで注意していただきたいのは、共有名義の場合です。他の共有者の同意がないまま開錠することはできず、同意が得られない状態では当社もお引き受けできません。

Q3. 司法書士の本人確認は、ビデオ通話でも済みますか

済むかどうかは、担当する司法書士の判断になります。登記の申請では、申請を任された司法書士が本人と会って確認するのが実務の原則で、画面越しの面談だけで足りるとする運用は一般化していません。遠方の売主については、決済を担当する司法書士が住所地へ出張する形か、住所地の司法書士が面談を受け持って書類を回す形が取られます。どちらの形にするかは、費用と日程を見て決めてください。

Q4. 印鑑証明書や戸籍は、郵送だけでそろいますか

そろいます。印鑑証明書はマイナンバーカードがあればコンビニの端末で取得でき、戸籍謄本や住民票の除票は郵便での請求に応じている自治体が多いです。名寄帳も、実家がある市区町村の税務課へ郵便で請求できます。気をつけていただきたいのは取得の順番です。登記に添付する売主の印鑑証明書は作成後3か月以内のものが求められるので、契約の目処が立ってから取ってください。

Q5. 家の中を見ていないので、あとで不具合が見つかったら責任を負いますか

契約書の定め方で変わります。買取では、現況有姿で引き渡し、引渡し後に見つかった建物の不具合について売主が責任を負わない特約を入れるのが一般的です。ただし、雨漏りやシロアリの被害を知っていながら伝えなかった場合、この特約が働かないことがあります。条文の位置は本文の「当社が買い取れない場合と、売らない方がよい場合」の項に書きました。思い当たることがあれば、価格が下がる可能性を含めて先にお知らせいただく方が、双方にとって早く済みます。

Q6. 固定資産税の納税通知書が実家に届いてしまいます。どうすればよいですか

実家がある市区町村の税務課に、送付先の変更を届け出てください。所有者が市町村内に住所を持たない場合に、納税に関する事務を担う納税管理人を定めて申告する仕組みも、地方税法に置かれています。郵便で手続きできる自治体が多いので、売却を決める前でも済ませておくと、納期を逃しません。売却した年の税額は、引渡し日を基準に日割りで精算する取り決めが一般的で、起算日の違いで金額が動きます。

Q7. 相続登記が済んでいませんが、先に売買契約を結べますか

契約自体は登記の前でも結べます。ただし、決済で所有権を買主へ移すには、それまでに相続登記を終えている必要があります。相続人が複数いる場合、遺産分割の合意と実印の押印、印鑑証明書の収集に時間がかかるので、契約の日と決済の日の間隔を余裕をもって設定してください。相続税を納めていて、相続財産を一定の期間内に売却した場合には、納めた相続税の一部を取得費に加算できる制度もあります(国税庁相続財産を譲渡した場合の取得費の特例)。相続を放棄する方向で考えている場合は、放棄をすると売主になれないため、「相続放棄しても実家の管理義務は消えない」の記事を先に読んでから決めてください。

当社の見方

一度も足を運ばないまま進める場合に、当社の側で何を引き受けるのかを書いておきます。室内の確認は、鍵をお預かりして当社だけで行います。家財が残っている場合にどちらがどこまで動くかは、ご相談のときに一つずつ決めます。契約の書面は郵送でやり取りし、登記はご委任いただく形で進みます。

一方で、司法書士がご本人を確かめる場面だけは、人と会う工程が残ります。これはお住まいの近くまで伺う形で調整できますので、距離そのものが止まる理由にはなりません。ご用意いただくのは、登記識別情報または権利証、ご本人確認の書類、印鑑証明書、固定資産税の納税通知書です。相続した家では戸籍などが加わります。ご案件ごとに変わりますので、足りるかどうかは先にお尋ねください。

当社が買い取る物件・お断りする物件と、買取価格の決まり方は、当社の買取事例76件の内訳とあわせて当社の買取基準にまとめています。

この記事について

執筆・編集
リアテクス編集部株式会社リアテクス当社(宅地建物取引業 東京都知事(1)第107888号)は物件を直接買い取る買主の立場から、売却を検討する方の判断材料となる記事を企画・編集しています。
監修
薩摩 賢幸薩摩 賢幸株式会社リアテクス 取締役COOこの区分の監修を担当しています。記事の公開判断は当社が行っています(代表が定めた手順による)。確認・公開判断:藤山 大二郎(株式会社リアテクス 代表取締役CEO)
公開・更新
公開 更新 内容を見直したときは、この日付と改訂の内容を更新しています。情報の確認日 (出典の公的資料を開いて内容を確かめた日)
この記事の事実確認の方法
法令:民法出典:法務省
記事の作り方
この記事は、当社の担当者が事実確認を行ったうえで公開しています。

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  1. 第1版公開

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