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空き家

香川県の別荘は「あげます」で手放せる?島と市街の分かれ目

公開 更新

執筆
株式会社リアテクス リアテクス編集部
監修
株式会社リアテクス 執行役員 鶴野 博之(宅地建物取引士(東京)第257503号)
香川県の別荘は「あげます」で手放せる?島と市街の分かれ目

「親から相続した香川県の別荘が空き家のまま。売れそうにないので、誰かにあげて手放せるのかを知りたい」。香川県の別荘は、もらう人が受け取ると答え、名義が自分に移っていれば無償であげられます。もらい手がいない建物付きの別荘は国庫帰属に出せないため、壊して申請するか、売るかが残る出口です。

当社は香川県の別荘も買主として直接買い取り、お引き渡しの日に代金をお支払いします。田畑と一体で切り分けられない敷地や、別荘地の管理費の清算が評価を超える物件は買い取れません。この家が買い取れるかどうかだけ、先に聞く(無料)

目次(12章)

「あげます」で相手が見つからない香川県の別荘もご相談ください

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この先は当社の買取窓口「買取くん」です。

香川県の別荘を「あげます」で手放すことはできます。成り立つのは、受け取ると答える人がいて、登記簿の名義が今の持ち主に移っている場合です。もらう側には1年に110万円を超えると贈与税がかかることがあります。建物が建ったままの土地は国に引き取ってもらう制度にも出せません。高松市の街なかにある家と、瀬戸内の島や山あいの別荘地にある家とでは、もらい手が現れる見込みも、売ったときに残る額も大きく違います。

香川県の別荘は「あげます」で手放せる?島と市街の分かれ目の要点を、定義・この記事でわかること・よくある質問の順に短くまとめた動画です。

香川県の別荘を「あげます」で手放せるのは、どんなとき?

あげられるのは、受け取ると答える人がいて、名義が今の持ち主に移っている別荘です。

結果を分けるのは、相手の受諾と、登記簿の名義と、もらう側が負う税の3つです。どれか1つが欠けると、「あげます」と声をかけても話は途中で止まります。

別荘を無償であげる約束は、民法上の贈与にあたる

民法第549条は、片方が財産をただで与えると示し、相手がそれを受け入れたときに効力が生じる契約として贈与を定めています(民法(e-Gov法令検索))。掲示板に「あげます」と書いた段階では、まだ何も決まっていません。相手が「もらいます」と答えて、初めて約束になります。受け取る人が一人も現れなければ、別荘は持ち主の手元に残ったままです。

書面にしておく意味も、同じ民法にあります。民法第550条により、書面のない贈与は、まだ履行していない部分に限って、あげる側ももらう側も解除できます。不動産では、鍵を渡して相手が使い始めた(引き渡した)か、名義を移す登記を終えたかのどちらかで、履行は済んだと判断されやすくなります。そうなると、口約束でもどちらからも解除できません。口約束のまま鍵だけ渡すと、固定資産税をどちらが持つか、家財をどうするかを決めないまま、取り消せない約束になってしまいます。名義はあげる側に残ったままです。登記まで終えるつもりなら、贈与契約書を作ってから鍵を渡す方が、後でもめにくくなります。

相手が個人か会社か、相続人どうしかで、税のかかる側と登記の回数が変わります。違いは「別荘をあげる相手は親族か、隣の人か、地元の会社か?相手で変わる税と登記」の節で比べられます。

別荘を無償で手放すための3つの条件

  • 相手の受諾

    相手が「もらいます」と答えて初めて約束になる

  • 登記簿の名義

    亡くなった親のままなら先に相続登記が要る

  • もらう側が負う税

    1年110万円を超えれば贈与税がかかる

名義が亡くなった親のままの別荘は、先に相続登記が要る

登記簿の所有者が亡くなった親の名前のままだと、もらい手への所有権移転登記はできません。誰がこの別荘を相続したのかを登記に出してからでないと、受け取る側は自分の名義にできないからです。

相続登記は2024年4月1日から申請が義務になりました。相続で不動産を取得したことを知った日から3年以内に申請する決まりです(不動産登記法第76条の2)。施行日より前に始まった相続も対象です。その場合の期限は、施行日(2024年4月1日)と取得を知った日の遅い方から3年と数えます。親が施行日より前に亡くなり、その当時から別荘を相続したと知っていたなら、期限は2027年3月31日です。親が持っていた香川県の別荘の存在を、施行日の後に固定資産税の通知で初めて知ったなら、知った日から3年になります。

兄弟で分け方が決まっていない場合は、誰がこの別荘を継ぐかを遺産分割で決めるところから始まります。分け方が決まらないまま「あげます」と募っても、もらい手に渡す名義が定まりません。名義を整えたあと贈与契約書に何を書くかは、「香川県の別荘の贈与契約書に何を書く?渡した後にもめやすい5つの取り決め」の節にあります。

別荘をあげるときの申し出から登記まで

  1. 1

    申し出と相手の受諾

    掲示板等で声をかけ、相手が受け入れると贈与の約束になる。

  2. 2

    贈与契約書の作成

    引き渡しが終わっていない部分の解除を防ぐため書面にする。

  3. 3

    相続登記

    名義が亡くなった親のままなら、移転登記の前に申請する。

  4. 4

    所有権移転登記

    もらい手への名義変更。登記簿の所有者が親のままではできない。

もらう側の贈与税は、1年110万円の線で分かれる

もらう側は、1年間(1月1日から12月31日まで)にもらった財産の合計が基礎控除の110万円を超えると、超えた分に贈与税がかかります(国税庁 タックスアンサー No.4402)。別荘の場合、その金額は土地と建物の評価で決まります。売れそうにない別荘でも、評価がゼロになるとは限りません。

同じ年に、親から現金の援助を受けていれば、それも合計に入ります。もらい手が迷いやすいのは、この税と、受け取った翌年から届く固定資産税の通知です。「タダでもらえる」と聞いて手を挙げた人ほど、ここで考え直します。

もらう人から見た香川県の別荘は?受け取った年から出ていくお金と税

山あいにある別荘の外壁の前に立ち、もらう予定の人が建物の傷み具合を確認している

無償でも、もらう人には、受け取った年に登記の費用と不動産取得税がかかり、合計が110万円を超えれば贈与税もかかります。翌年からは固定資産税と管理の費用が毎年届きます。

「あげます」に手が挙がらないとき、相手が引っかかっているのはたいていこの持ち出しです。建物の傷みが大きいほど重くなります。土地と建物の評価額が合わせて400万円の別荘で、もらう人の側に立って金額を見てみます。

受け取った年にかかる登記の費用と、不動産取得税・贈与税

もらう人の名義にする所有権移転登記の登録免許税は、贈与による移転として評価額の2%です(登録免許税法別表第一)。評価額400万円の別荘なら8万円で、もらう側が持つのが一般的です。司法書士に頼めば、その報酬が別に乗ります。

贈与で不動産を受け取ると、不動産取得税もかかります。相続で取得したときには課されない税ですが、贈与は対象です。税率や軽減の有無は香川県の県税事務所で確かめられます。通知は登記から数か月後に届きます。

贈与税は、1年間にもらった財産の合計が110万円を超えたときに、超えた分にかかります(国税庁 No.4402 贈与税がかかる場合)。もらった翌年の2月1日から3月15日までに、住所地の税務署に申告して納めます。贈与税での別荘の評価は、土地は路線価か固定資産税評価額に倍率をかけた額、建物は固定資産税評価額で出すのが基本です。その評価も400万円なら、ほかに贈与がなくても、110万円を引いた290万円に税率をかけた額を、翌年に納めることになります。

別荘をもらった人に届く費用と税

  1. 受け取った年

    登記の費用を払う

    登録免許税(評価額の2%)と司法書士への報酬を負担する。

  2. 登記から数か月後

    不動産取得税の通知

    贈与で取得した不動産にかかる税の通知が県税事務所から届く。

  3. 翌年2月1日〜3月15日

    贈与税の申告と納付

    1年間の受贈額が110万円を超えた分に税率をかけて納める。

  4. 翌年以降(毎年)

    固定資産税と管理費

    1月1日時点の持ち主として、毎年の税と修理代を負担し続ける。

翌年から毎年届く固定資産税と、管理・修理の費用

翌年からは、1月1日時点の持ち主として、固定資産税の通知がもらった人に届きます(地方税法第343条)。評価額400万円の別荘で年にいくらになるかは、「手放せる日まで、持ち主は何を払い続ける?出口ごとの名義が移る日と期限」の節の試算で確かめられます。別荘地なら管理会社や管理組合への管理費、建物には火災保険の掛け金も、毎年かかります。

もらう人が受け取る前に知りたいのは、こうした毎年の額と、住めるようにするまでの修理の額です。屋根と外壁の傷み、床下の湿気、水道と電気が使えるかは、現地で見ないと分かりません。島の別荘なら定期船の便数と修理の業者が来てくれるか、山あいの別荘地なら冬の道の状態も、もらう人には大事な条件です。あげる側が課税明細書と管理費の請求書を見せられるようにしておくと、相手は決めやすくなります。

修理の額が大きいと、無償でもらっても、出ていくお金は買ったときと変わらなくなります。もらう人が直す費用を後押しする県や市の制度は、記事の終わりの質問(Q2)で確かめ方を挙げています。

香川県で、ほかに空いている家はどれだけあるか

もらう人は、ほかの空き家と見比べてから決めます。総務省の住宅・土地統計調査(令和5年・令和6年4月公表)では、全国の空き家は900万戸、空き家率は13.8%で、どちらも過去最多・最高でした(総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査 調査の結果」)。香川県の空き家の数と率は、同じ調査の都道府県別の統計表で確かめられます。高松市や三豊市など、もらい手を探す市ごとの値も同じ調査の表にあるので、別荘のある市の値を見ておくと、近くに空いている家がどれだけあるかの見当がつきます。

同じ調査では、別荘は「二次的住宅」に数えられます。近くに空いている家が多い地域ほど、もらう人が選べる家も多く、毎年の持ち出しが重い別荘は後回しにされやすくなります。

「もらう人から見た香川県の別荘は?受け取った年から出ていくお金と税」について、そのまま聞けます。

香川県の別荘はあげる・売る・国に引き取ってもらうのどれに向く?4つの診断チェック

建物が残る別荘は国に引き取ってもらえないため、出口はあげるか売るかの2つに絞られます。

その先を分けるのが、相続登記の済み未済、もらい手の当て、立地の3つです。建物の有無と合わせた4つを順に確かめると、向く出口が見えてきます。当てはまる行に印を付けてください。

1. 別荘の建物が残っているか

□ 敷地に母屋のほか、離れや物置、倉庫が建っている□ 建物を壊す費用を、手放す前に自分で用意できる

建物が一棟でも残っていれば、国に引き取ってもらう申請はできません。物置のような小さな建物も、見落とさずに数えます。壊す費用を用意できるなら国庫帰属の道が残り、用意できないなら、あげるか売るかのどちらかになります。

2. 別荘の相続登記が済んでいるか

□ 登記簿の所有者欄が、自分の名前になっている□ 名義は親のままだが、遺産分割で誰が継ぐかは決まっている

名義が自分に移っていれば、あげる・売るのどちらにもすぐ進めます。親のままなら、どちらを選んでも相続登記が先に入り、その分だけ日程が後ろへずれます。国庫帰属は、相続または相続人への遺贈で土地を取得した人が申請する制度です。ここでも誰が取得したかを先に確かめます。

3. 別荘をもらう人の当てがあるか

□ 近所、知人、親族に、建物を使いたいと言っている人がいる□ その人が、毎年の固定資産税と修理代を自分で持つと分かっている

2つとも印が付くなら、あげる道がいちばん近くにあります。1つ目だけなら、費用の話を済ませるまでは当てがあるとは言えません。どちらも付かないなら、空き家バンクなどで相手を探すか、売る道を比べる段階です。

4. 別荘が高松市街か、瀬戸内の島・別荘地か

□ 高松市など街なかにあり、車で近くまで行ける□ 島や山あいの別荘地にあり、行き来に定期船や長い山道を使う

街なかで建物が使えるなら、もらい手も買主も見つかりやすい家です。仲介も比べる価値があります。島や別荘地では、住む人も使う人も限られ、無償でも相手が現れないことがあります。香川県は、県内の空き家の相談先や制度を香川県空き家ポータルサイト(簡易版)にまとめています。

4つの印の組み合わせで、出口は次の3つに分かれます。

  • もらう人の当てがあり、名義が整っているなら、無償であげる道が向きます
  • 建物が無いか壊す費用を出せて、相続で取得した土地なら、国庫帰属の申請が候補に入ります
  • 当てがなく建物も残るなら、買取に出す道が残り、高松市街で建物が使えるなら仲介とも並べます

別荘の出口を探る4つの診断

  • 建物の有無

    一棟でも残っていれば国庫帰属は申請できない

  • 相続登記の済み未済

    親の名義のままなら先に相続登記が入る

  • もらい手の当て

    固定資産税と修理代を持つ相手がいるか

  • 立地

    街なかか、島や山あいの別荘地かで分かれる

別荘あげますを実現する方法は?もらい手の当てで変わる3つ

当てがあれば知人や親族への直接の贈与、当てがなければ空き家バンクか個人間の掲示板が、別荘あげますを実現する方法の3つです。

相手の顔が見えているかと、受け渡しの前に何を書面で確かめられるかで、選ぶ方法が変わります。どの方法でも、もらう側の贈与税は1年110万円の線で決まります。相手にもその点を先に伝えておきます。

1. 近所や知人、親族に別荘を使いたい人がいる場合

隣の家の人、昔から付き合いのある近所の人、別荘をよく使っていた親族は、建物の状態も、行き来の手間も分かっています。条件の説明が少なくて済み、受け取った後の食い違いも起きにくい相手です。

その代わり、気心が知れているほど、書面を省きたくなります。親族どうしでも、固定資産税をどの年から誰が持つか、家財をどうするかは贈与契約書に書いてください。後になって「そんな話は聞いていない」となるのは、たいてい費用の負担の部分です。

親族に渡す場合は、相続のときの分け方との兼ね合いも出ます。登記の回数と税の違いは、「別荘をあげる相手は親族か、隣の人か、地元の会社か?相手で変わる税と登記」の節で比べられます。

2. 香川県内の空き家バンクに別荘を載せる場合

市町村が持ち主から空き家の登録を受け、住みたい人に情報を公開するのが、空き家バンクの仕組みです。香川県内では、三豊市が「空き家バンク制度」の案内を出しています(三豊市「空き家バンク制度」とは)。観音寺市も空き家情報登録制度として、小豆島町も所有者向けの登録の案内として、それぞれ空き家バンクを設けています。

載せる前に確かめるのは、その市町村の空き家バンクが、売買や賃貸のほかに無償の譲渡も扱っているかです。登録できる物件の条件や、交渉と契約の進め方は、市町村ごとに定めがあります。別荘が実家の扱いになるのか、二次的住宅として登録できるのかも、窓口に聞いてから進めてください。

空き家バンクを見に来る人の多くは、そこで暮らすことを考えている人です。住める状態の建物かどうかで、問い合わせの数が変わります。雨漏りや床の傷みがあるなら、登録の段階で正直に書いておきます。その方が、見学の後に話が消える回数が減ります。

親族に別荘を渡す前に決めること

  • 固定資産税の負担

    どの年から誰が持つかを贈与契約書に書く

  • 家財の扱い

    残った家財をどうするかも書面で決めておく

  • 相続の分け方

    親族に渡す場合は遺産分割との兼ね合いが出る

3. 個人間の掲示板で別荘あげますを実行する際の注意点

個人どうしの掲示板は、載せるのが手軽な分、相手の素性を自分で確かめることになります。別荘あげますを実行する際の注意点は、次の4つです。

  • 相手の氏名と住所を、本人確認の書類で確かめてから話を進める
  • 鍵だけ先に渡さず、贈与契約書と所有権移転登記まで終えてから引き渡す
  • 家財を残すのか、片付けてから渡すのかを書面で決める
  • 別荘地の管理費や共用の水道の負担がある場合は、誰が引き継ぐかを相手に伝える

別荘地によっては、管理会社や管理組合に毎年の管理費を払う定めがあります。滞納が残ったまま渡すと、もらった人が清算を求められ、話が壊れることがあります。管理費が重い別荘の出口は「別荘・リゾートマンションを処分したい」の記事でも比べられます。

親族への贈与と空き家バンクの使い分け

観点親族や知人空き家バンク
相手の顔見えている見えていない
条件の説明少なくて済む市町村ごとの定めに従う
事前の確認費用の負担を贈与契約書に書く登録できる条件を窓口に聞く
もらう側の贈与税1年110万円を超えればかかる1年110万円を超えればかかる

買い手ももらい手もいない別荘は国に引き取ってもらえる?対象は相続した土地だけ

国に引き取ってもらえるのは相続または相続人への遺贈で取得した土地だけで、建物がある土地は申請できません。

建物を壊す費用を先に出せるかと、土地がほかの要件に当たらないかで、申請できるかが決まります。申請には土地1筆あたり14,000円の審査手数料がかかります。承認されれば原則20万円の負担金を納めます。

1. 相続土地国庫帰属制度の対象と、別荘で引っかかりやすい要件

相続土地国庫帰属制度は、相続または相続人への遺贈で取得した土地を、一定の要件のもとで国に引き渡せる制度です(相続土地国庫帰属法第2条第1項)(法務省「相続土地国庫帰属制度について」)。建物がある土地は対象になりません。法務省の案内では、審査手数料は土地1筆あたり14,000円で、負担金は原則20万円です。宅地や農地などでは、面積に応じて負担金を算定する土地もあります。

別荘で引っかかりやすいのは、建物のほかに、境界がはっきりしない土地や、崖があって管理に過分な費用がかかる土地です。山あいの別荘地では、敷地の端が急な斜面になっていることがあります。申請の前に、法務局の相談窓口で、自分の土地が要件に当たりそうかを確かめておきます。手数料を払ってから却下される事態を避けられます。

親から相続したのではなく、自分で買った別荘は対象外です。申請できるのは、相続または相続人への遺贈で土地を取得した人です(相続土地国庫帰属法第2条第1項)。相続人でない人が遺贈で受けた土地は対象外です。共有の土地では、相続で持分を得た人と一緒になら、買って持分を得た共有者も申請できます(同条第2項)。名義の経緯は登記簿で確かめてください。

2. 別荘の建物を壊してから申請するときの順番と費用

建物を壊すと、その費用は持ち主が先に払います。解体の見積りは、建物の大きさだけでなく、重機が入れるか、廃材をどう運び出すかで変わります。島の別荘では、廃材を船で運ぶ段取りが要ることもあります。費用の組み立て方は「空き家の解体費用はいくらかかるか」の記事で確かめられます。

建物を取り壊したら、1か月以内に滅失の登記を申請します(不動産登記法第57条)。毎月1日以上使っていた家として住宅用地と認定されていた敷地なら、更地になった翌年度から特例が外れ、土地の固定資産税が上がります。申請から承認までの間も税はかかるので、その期間の分も費用に入れて考えます。

壊す費用と、負担金と、承認までの税を足した額が、国庫帰属にかかる費用の全体です。その額が、売ったときに手元に残る額より大きいなら、国に渡すより売る方が出ていくお金は少なくなります。

別荘の建物を壊して国に引き渡す手順

  1. 1

    建物の取り壊し

    建物がある土地は対象外のため、持ち主が先に費用を払って壊す。

  2. 2

    滅失登記の申請

    建物を取り壊したら、1か月以内に滅失の登記を申請する。

  3. 3

    国庫帰属の承認申請

    法務局で要件を確かめ、土地1筆あたり14,000円の手数料で申請する。

  4. 4

    負担金の納付

    国への引き渡しが承認されれば、原則20万円の負担金を納める。

無償譲渡より買取が向く別荘は?高松市街と島・別荘地での違い

もらい手が見つからず、持ち続ける費用が毎年出ていく別荘は、無償譲渡より買取の方が手元に残る額が多くなります。

建物を使いたい人がいるかと、売ったときにいくら残るかを比べると、どちらが向くかが見えます。当社が他県で買い取った例でも、100万円未満から1,000万円台前半までの幅があります。立地と建物の状態で桁が変わります。

1. 高松市など街なかで、別荘の建物がまだ使える場合

高松市の街なかで、車で近くまで行けて、建物もまだ住める状態なら、住みたい人が現れやすい家です。この条件なら、無償であげる前に、仲介で売りに出したときの価格を確かめておく価値があります。半年ほど待てるなら、仲介の方が手取りが多くなることがあります。

高松市街の家で仲介と当社の買取を並べるときは、手元に残る額で比べます。仲介の想定価格は、そのまま受け取れる額ではありません。成約の時点で払う仲介手数料と、買い手が決まる日まで毎年届く固定資産税の分を差し引いた額が、仲介の手取りの目安になります。当社の提示額からは仲介手数料が引かれないので、その額と横に並べてください。買取の方が手取りが少なくなる理由や、仲介に出す方が向く家の条件は、「空き家を買取で売るデメリット」の記事にあります。

2. 瀬戸内の島や山あいの別荘地で、相手が限られる場合

島の別荘は、行き来に定期船を使い、日用品の買い物や通院の手段も限られます。そこで暮らしたい人や、別荘として使いたい人の数は、街なかに比べてずっと少なくなります。小豆島町は所有者向けに空き家バンクの登録の案内を出しており(小豆島町「空き家バンク制度へ登録したい所有者の方へ」)、島で暮らしたい人に情報を届ける道はあります。

ただし、無償でも相手が現れるとは限りません。もらう側から見ると、固定資産税、修理代、行き来の費用を受け取った日から自分で持つことになるからです。半年や1年載せても問い合わせが無いなら、その間に払った税と管理の費用が、手放す前の持ち出しとして積み上がります。

高松市街の別荘における仲介と買取

観点仲介買取
手取りの額半年ほど待てるなら多くなることがある仲介より少なくなることがある
仲介手数料成約の時点で払う提示額から引かれない
固定資産税買い手が決まる日まで毎年届く手放した後は届かない

3. 当社が他県で買い取った例から見る、譲るか売るかの線

当社が他県で買い取った例では、大阪府堺市の相続した実家の戸建ては、遠方から管理していた物件で1,000万円台前半でした。富山県富山市の投資用の戸建ては、8年空き家のまま長く放置されていた物件で400万円台でした。東京都荒川区の再建築不可の空き家の戸建ては、100万円未満でした。どれも香川県の物件ではなく、立地も建物の状態も違うので、そのまま当てはめることはできません。

それでも、建物が傷み、建て替えができない家でも、売れば値が付くことはあります。あげればあげる側の手取りは0円で、相続登記の費用は自分で持ちます。売れば、提示額から売買契約書の印紙代などを引いた額が残ります。親が普段住んでいた家なら、売ったときに使える控除もあり、条件は「空き家3000万円控除の条件」の記事で判定できます。別荘として使っていただけの家は、主な要件の1つである「亡くなった方が住んでいた家」に当たらないことがあります。

反対に、あげる方が向く場面もあります。親族が別荘を使い続けたいと言っているとき、売って残る額よりも、家を使ってもらうことを大事にしたいときです。買取の提示額から費用を引くとほとんど残らないときも、相手がいるなら譲る方が手間は少なくなります。

高松市街と島の別荘の条件の違い

立地の条件交通の便相手の現れやすさ手放し方の手順
高松市街で建物が使える車で近くまで行ける現れやすい無償であげる前に仲介や買取の額を比べる
瀬戸内の島や山あいの別荘地定期船を使うなど限られる無償でも現れないことがあり買取も比べる

「無償譲渡より買取が向く別荘は?高松市街と島・別荘地での違い」について、そのまま聞けます。

香川県の別荘の贈与契約書に何を書く?渡した後にもめやすい5つの取り決め

和室で、親族が集まって穏やかに会話をしている

書いておくのは、渡す土地と建物、引き渡しと登記の日、その年の固定資産税、家財と建物の傷み、管理費と登記費用の負担の5つです。

どれも口約束で済ませやすい事柄です。書いていない項目ほど、渡した後に「そんな話は聞いていない」となります。名義が親のままなら、契約書を交わしても移転登記に進めません。相続登記の見通しが立ってから引き渡しの日を約束します。

1. 渡す土地と建物を、登記簿と名寄帳のとおりに書く

最初に、法務局で土地と建物の登記事項証明書を取ります。見るのは、所有者欄の名前と、抵当権などの権利が残っていないかです。別荘の敷地が何筆にも分かれていたり、私道の持分が別に登記されていたりすることもあります。市町村の名寄帳もあわせて取ると漏れが減ります。契約書には、こうして確かめた所在・地番・家屋番号を、登記簿の表記のまま書きます。

名義が親のままなら、相続登記の書類をそろえます。親の出生から死亡までの戸籍、相続人全員の戸籍、遺産分割協議書、継ぐ人の住民票が一般的な組み合わせです。申請の手順と義務の中身は法務省「相続登記の申請義務化について」で確かめられます。私道の持分が契約書から漏れると、もらった人が道を使う権利の話で、後からもう一度登記が要ります。

2. 引き渡しの日、登記の日、その年の固定資産税

所有権移転登記は、あげる側ともらう側が一緒に申請します。司法書士に頼むことが多く、あげる側は権利証か登記識別情報と印鑑証明書を用意します。鍵や建物の図面、修理の記録は、登記が済んだのを確かめてから渡す、と書いておきます。鍵を先に渡すと引き渡しが済んだ扱いになりやすく、名義はあげる側に残ったまま約束だけが固まります。そうなると、相手が登記の手続きに応じなくても、固定資産税の通知はあげる側に届き続けます。

年の途中で渡す場合、その年の固定資産税をどちらが持つかも書きます。税は1月1日時点の所有者にその年の分が課されます。決めずに渡すと、その年の通知はあげる側に届き、払うのもあげる側になります。

3. 家財、建物の傷み、管理費と登記費用の負担

家財を残すなら、何を残し、処分の費用をどちらが持つかを書きます。建物の傷みは、雨漏りやシロアリの跡など、あげる側が知っている範囲で書き出します。

贈与では、あげる側は、贈与の目的として特定した時の状態で渡すことを約束したものと推定されます(民法第551条)。ただでもらった物について、もらう側が売買と同じ水準の修理を求めることは、原則としてありません。それでも、知っていた雨漏りを伝えずに渡すと話はこじれます。修理に30万円かかるなら、その30万円をどちらが持つかの争いになります。

別荘地の管理費に滞納があれば、渡す前に清算するか、誰が持つかを書きます。移転登記の登録免許税と司法書士の報酬をどちらが持つかも、一行あれば足ります。

売る場合は、契約不適合の責任を負わない特約を付けても、売主が知っていて伝えなかった事実の責任は免れません(民法第572条)。あげるときも売るときも、知っていることを書面に出しておく点は同じです。

贈与契約書に書く5つの取り決め

  • 渡す土地と建物

    登記簿と名寄帳で確かめた表記のまま書く

  • 引き渡しと登記の日

    相続登記の見通しが立ってから日を約束する

  • その年の固定資産税

    年の途中で渡す場合、どちらが持つか決める

  • 家財と建物の傷み

    口約束で済ませず、書面で取り決める

  • 管理費と登記費用の負担

    後でもめないよう、誰が払うか明記する

別荘をあげる相手は親族か、隣の人か、地元の会社か?相手で変わる税と登記

隣の人や知人など個人にあげれば、税はもらう側の贈与税です。会社にあげると、あげる側に譲渡所得の申告が要ることがあります。相続人どうしなら遺産分割で直接継ぐ方が費用は少なく済むことがあります。

相手が決まりかけた段階で、どの形で渡すかを確かめておくと、登記の回数と税の出方を選べます。

1. 隣の人や知人など、個人にあげる場合

個人に無償であげる場合、あげる側に売却益の税はかかりません。税がかかるのはもらう側で、1年にもらった財産の合計が110万円を超えれば贈与税です。

隣の土地の持ち主は、敷地が広がるので、ほかの人より使い道を見つけやすい相手です。駐車場や畑の続きとして使うなら、建物を壊してから渡す話になることもあります。その場合は、壊す費用をどちらが持つかを、贈与契約書の取り決めに加えます。

2. 兄弟など、ほかの相続人が使いたいと言っている場合

遺産分割がまだなら、使いたい兄弟が別荘を継ぐ分け方にすると、相続登記が一度で済みます。相続登記の登録免許税は評価額の0.4%で、相続で取得した不動産には不動産取得税がかかりません。

自分がいったん継いでから兄弟にあげると、登記は二度になります。評価額400万円なら、相続登記の1.6万円に、贈与の移転登記の8万円が加わります。兄弟の側には不動産取得税と、110万円を超えれば贈与税もかかります。遺産分割で名義を決めて登記まで済ませた後に分け方を変えると、税の上では改めての贈与として扱われることがあります。

兄弟の子や配偶者のように、相続人でない人は遺産分割で直接は継げません。その場合は、継いだ人から個人への贈与になります。

3. 地元の会社や、市町村に渡す場合

法人にあげると、所得税法第59条により時価で売ったものとみなされます。あげる側に譲渡所得の申告が要ることがあります。もらった会社の側でも、受け取った別荘の値打ちが収益として法人税の計算に入ります。もらい手が地元の事業者なら、話を進める前に税務署か税理士に確かめてください。

市町村への寄付は、受け入れるかどうかを市町村が決めます。使い道が決まらない土地や建物付きの土地は断られることもあります。先に担当の窓口で受け入れの条件を聞いてから動きます。

なお、この記事の税務・法務に関する記載は一般的な情報提供であり、個別の事案についての判断ではありません。適用の可否や具体的な税額については、税務署または税理士、登記については司法書士、境界や隣地との権利関係については弁護士や土地家屋調査士など、それぞれの専門家にご確認ください。当社は不動産の買主であり、税務や法律の代理はできません。

別荘をあげる相手で変わる税と登記

あげる相手と渡し方あげる側の税もらう側の税登記の回数
個人(隣の人や知人)かからない贈与税(110万円超)1回(移転登記)
兄弟(遺産分割で直接継ぐ)かからないかからない(不動産取得税なし)1回(相続登記)
兄弟(自分が継いでから贈与)かからない不動産取得税と贈与税2回(相続登記と移転登記)
地元の会社譲渡所得の申告が要る場合あり収益として法人税の計算に入る1回(移転登記)

手放せる日まで、持ち主は何を払い続ける?出口ごとの名義が移る日と期限

青空の下、手入れされた別荘の庭と木々

名義が移る日までは、毎年1月1日時点の持ち主として、固定資産税がかかり続けます(地方税法第343条)。

持ち主でなくなる日は出口で違い、あげるなら移転登記の日、売るなら決済の日、国庫帰属なら負担金を納めた日です。それまでに相続登記の期限が過ぎたり、市町村の勧告を受けたりすると、払う額が増えます。

1. 評価額400万円の別荘で、毎年の固定資産税を試算する

固定資産税の標準税率は1.4%です(地方税法第350条)。住宅が建つ200平方メートル以下の土地は課税標準が価格の6分の1になる特例がありますが(地方税法第349条の3の2)、対象は人が住む家の敷地です。毎月1日以上使われていない別荘の敷地は、原則としてこの特例に当たりません。住宅用地にあたらない土地は、地方税法の附則にある負担調整措置により、課税標準が評価額の70%までに抑えられます。土地の評価額が300万円、建物が100万円の別荘なら、土地の課税標準は多くても210万円で、その1.4%の約2.9万円が土地の税の上限の目安です。建物は1.4万円で、合わせて年4.3万円ほどまでになります。実際の課税標準は過去の負担の水準で変わるので、課税明細書の課税標準額の欄で確かめてください。

人が通わなくなった建物が傷むと、市町村から管理不全空家等や特定空家等として勧告を受けることがあります。勧告を受けると、敷地は住宅用地の特例から外れます(空家等対策の推進に関する特別措置法第13条・第22条、地方税法第349条の3の2)。外れるのは勧告が出た後で、その年の1月1日までに勧告を受けていれば、その年度の税から外れます。助言や指導の段階では外れません。税が上がるのは、毎月1日以上使っていた家として住宅用地と認定されていた場合です。この例でその認定を受けていたなら、土地の分は50万円の1.4%の0.7万円から上がり、負担調整の上限である210万円(300万円の70%)の1.4%、約2.9万円までが目安です。上がり方は市町村の課税の扱いによるので、税務の担当窓口で確かめられます。勧告までの段取りは「空き家の固定資産税が6倍になる条件」の記事にあります。台風で屋根材が飛んで隣の家を傷つけたときなどの責任は「空き家の放置で責任と賠償を負う条件」の記事にまとまっています。

2. 相続登記の期限と、過料

相続登記の期限は、「香川県の別荘を「あげます」で手放せるのは、どんなとき?」の節に書いた3年の数え方で決まります。正当な理由なく期限までに申請しないと、10万円以下の過料の対象になります(不動産登記法第164条)。登録免許税は評価額の0.4%で、評価額400万円なら1.6万円です(登録免許税法別表第一)。戸籍の取り寄せには通数ごとに手数料がかかります。司法書士に頼むなら、相続人の人数と書類の量に応じた報酬が別に乗ります。

どの出口を選んでも、名義が親のままでは先へ進めません。もらい手や買主が見つかってから申請を始めると、相手を待たせている間も、固定資産税の通知は持ち主に届きます。

3. 出口ごとに、名義が持ち主から離れる日

  • あげる:もらう人への所有権移転登記の日です。相手が見つかるまでの期間は読めず、空き家バンクに載せている間も持ち主のままです
  • 国庫帰属:建物を壊して滅失の登記をし、申請して承認を受け、負担金を納めた日に国のものになります(相続土地国庫帰属法第11条)。承認までの間も固定資産税はかかり続け、住宅用地と認定されていた敷地なら更地にした翌年度から土地の分が上がります
  • 売る:決済の日です。仲介なら買主が決まって決済するまで、買取なら決済の日まで持ち主のままです

どの出口でも、名義が移る日が12月31日の前か後かで、翌年度の固定資産税の通知が誰に届くかが決まります。年末が近いなら、登記や決済の日を年内に置けるかを、相手や司法書士と先に話しておきます。

評価額400万円の別荘の固定資産税

  • 土地(特例なし)4.2万円
  • 建物1.4万円
  • 合計5.6万円

「手放せる日まで、持ち主は何を払い続ける?出口ごとの名義が移る日と期限」について、そのまま聞けます。

当社に香川県の別荘の買取を頼むとどう進む?価格のご提示まで目安30分

当社が買い取る条件・買い取れない条件と、実際の買取事例は「当社の買取基準」にまとめています。

「当社に香川県の別荘の買取を頼むとどう進む?価格のご提示まで目安30分」について、そのまま聞けます。

香川県の別荘は、いまの状況からどの道に当たる?3つの場合の進め方

  • 使いたいと言う親族や隣の人がいる場合。 相続登記の見通しを立て、贈与契約書に5つの取り決めを書いて渡します。相手が相続人で遺産分割がまだなら、その人が直接継ぐ形と費用を比べます。
  • 高松市街で建物がまだ使える場合。 あげる前に、仲介の手取りと買取の提示額を並べます。あげるなら、もらう人に登記の費用と不動産取得税、110万円を超えれば贈与税がかかることも先に伝えます。
  • 島や別荘地で相手が現れない場合。 建物を壊して国庫帰属にかかる額と、売って残る額を並べます。どちらに決めるにしても、名義が移る日が年をまたぐと、翌年度の固定資産税の通知も持ち主に届きます。

敷地に田や畑が入っていて切り分けられない別荘や、管理費の清算額が土地と建物の評価を超える別荘地の物件は、当社では買い取れません。その場合は、農業委員会や管理会社で条件を確かめたうえで、仲介や国庫帰属の道を比べてください。

査定は無料・売却の義務なし
0120-996-748受付時間10:00〜19:00(水・日曜定休)

通話料無料・全国対応

この先は、当社の買取窓口「買取くん」のページです(運営は同じ株式会社リアテクスです)。

香川県の別荘を手放すときのよくある質問(高松市の土地・補助金・島の別荘)

Q1. 高松市で土地をあげるにはどうすればいいですか?

高松市の土地も、もらう人が受け取ると答え、名義が今の持ち主に移っていれば、贈与で渡せます。相手を探すなら、隣の土地の持ち主に声をかけるのが近道になることがあります。敷地が広がる相手には、使い道があるからです。

建物付きで、もらう人が住めるように直すなら、高松市の空き家改修補助事業の案内が手がかりになります。市への寄付は、受け入れるかどうかを市が判断するので、先に担当の窓口に確かめてください。

Q2. 香川県の住宅補助金は2026年度にもありますか?

香川県には「空き家バンク登録住宅改修等補助事業」のページがあり、高松市には「空き家改修補助事業」のページがあります。令和8年度(2026年度)に受付があるか、金額と締切がどうなっているかは、それぞれのページと窓口で確かめるのが確実です。

補助を使うつもりなら、工事の契約より前に申請が要るかどうかを最初に聞いてください。契約を先に済ませると、対象から外れる制度があります。三豊市や観音寺市、小豆島町のように空き家バンクを設けている市町村では、登録した家の改修を後押しする制度があるかも、あわせて尋ねておくと漏れが減ります。

Q3. 香川県に移住して失敗した理由は何ですか?

理由は人によって違い、一つに絞れる答えはありません。別荘や空き家をもらって移り住む場合に、食い違いが出やすいのは、受け取る前に確かめられる点です。

島なら定期船の便数と、通院や買い物の手段を確かめます。建物なら、住めるようにするまでの修理の費用です。毎年の固定資産税や管理費が、思っていたより重かったという話もあります。あげる側としては、こうした点を先に伝えておくと、受け取った後に返したいと言われる事態を防げます。

Q4. あげた後に雨漏りなどが見つかったら、責任はありますか?

贈与では、あげる側は、贈与の目的として特定した時の状態で渡すことを約束したものと推定されます(民法第551条)。ただでもらった物について、売買と同じ水準の修理を求められることは、原則としてありません。

ただし、知っていた雨漏りを伝えずに渡すと、争いのもとになります。知っている傷みは贈与契約書に書き、相手に読んでもらってから渡してください。

Q5. 小豆島など、島にある別荘でも買い取ってもらえますか?

島にあることは、当社が買い取れない条件に入っていません。当社が買い取れないのは、田や畑と切り分けられない敷地と、別荘地の管理費の清算額が土地と建物の評価を超える物件です。

島の別荘では、修理や解体の業者を船で呼ぶ費用と、廃材を船で運び出す費用が、買取の価格を下げる理由になります。遠方にお住まいなら、鍵をお預かりして、当社だけで現地を見ることもできます。

Q6. 別荘地の管理費は、あげた後もこちらが払い続けるのですか?

名義が移った後の管理費を誰が払うかは、別荘地ごとの管理規約や管理契約で決まります。持ち主が変わったときの届け出の方法や、滞納分を次の持ち主が引き継ぐかどうかも、その定めによります。

あげる前に、管理会社か管理組合に規約の写しと滞納の有無を確かめてください。分かったことは贈与契約書に書き、もらう人にも見せてから渡します。

当社の見方

香川県高松市の賃貸中の戸建て(築60年以上)を、約240万円で買い取りました。

相続した物件では、戸籍などの書類が追加で必要になります。

ご用意いただく書類は、個別のご案件によります。

ご負担いただく費用は、個別のご案件によります。

リースバック(売却後も賃借人として住み続ける形)も積極的にお受けしています。

買い取れない物件や、売らないほうがよい場合は、正直にそうお伝えしています。

東京都八王子市の空き家になっていた戸建て(築50年以上)を、約420万円で買い取りました。

広島県福山市の賃貸中の戸建て(築40年以上)を、約320万円で買い取りました。

神奈川県横須賀市の戸建てを、買取金額300万円台で買い取りました(2024年に取引)。

当社が買い取る物件・お断りする物件と、買取価格の決まり方は、当社の買取事例76件の内訳とあわせて当社の買取基準にまとめています。

この記事について

執筆・編集
リアテクス編集部株式会社リアテクス当社(宅地建物取引業 東京都知事(1)第107888号)は物件を直接買い取る買主の立場から、売却を検討する方の判断材料となる記事を企画・編集しています。
監修
鶴野 博之鶴野 博之株式会社リアテクス 執行役員宅地建物取引士(東京)第257503号/賃貸不動産経営管理士/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)この区分の監修を担当しています。記事の公開判断は当社が行っています(代表が定めた手順による)。確認・公開判断:鶴野 博之(株式会社リアテクス 執行役員)
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この記事は、当社の担当者が事実確認を行ったうえで公開しています。

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