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空き家のゆくえ買取くん

空き家

実家の片付けは業者に頼む?費用と売り方の分かれ目

公開 更新

執筆
株式会社リアテクス リアテクス編集部
監修
株式会社リアテクス 執行役員 鶴野 博之(宅地建物取引士(東京)第257503号)
実家の片付けは業者に頼む?費用と売り方の分かれ目

「誰も住まない実家に親の荷物がそのまま残っていて、片付けを業者に頼むか自分たちでやるか決められない」。売るつもりの実家なら、片付け業者を探す前に、片付けてから仲介で売るか荷物を残したまま買取で売るかを決めると、業者に頼む範囲と費用を出すかどうかが先に決まります。

当社は家財や家電が残ったままの実家を買い取り、運び出しと処分にかかる費用を差し引いた額を価格としてお出しします。片付ければ一般の買主が付く立地の実家は、当社に売るより仲介で売る方が手取りが多くなります。この家が買い取れるかどうかだけ、先に聞く(無料)

目次(12章)

片付けが終わっていない実家も、そのまま相談できます

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取引態様:買主(当社が自ら買い取ります)/媒介(当社で買い取れない物件は、仲介で売却をお手伝いします)

実家の片付けは業者に頼む?費用と売り方の分かれ目の要点を、定義・この記事でわかること・よくある質問の順に短くまとめた動画です。

実家の片付けを業者に頼むかは何で決まる?荷物の量・人手・距離の3つ

誰も住まない実家の片付けを業者に頼むかどうかは、荷物の量、運び出せる人手、実家までの距離の3つで決まります。どれか1つでも足りなければ業者の出番になります。3つのうちどれが足りないかで、業者に任せる範囲が変わります。家全体なのか、重い家具と大型の家電だけなのか。費用の見込みもそこで分かれます。親が亡くなって実家が空き家になり、法要のたびに少しずつ手を付けてみる。押し入れを一つ開けたところで手が止まり、季節が変わる。この段階で判断に向き合う方が多くいます。

業者に頼むかを決める3つの基準

  • 荷物の量

    押し入れや物置を含め家族で運び出せるか

  • 運び出せる人手

    家族の人数や建物の造りで運び出せるか

  • 実家までの距離

    週末に何度も通える距離にあるか

荷物の量が、家族の手で運び出せる範囲に収まるか

長く暮らした家の荷物は、部屋に出ている家具よりも、押し入れや天袋、納戸、物置にしまわれた物のほうが多いことがよくあります。表から見て「週末に何回か通えば終わる」と見積もっても、収納の扉を開けるたびに物が出てきます。布団や衣類、食器、季節の飾り物、使わなくなった家電の箱などです。家族の手で運べる量を超えてしまいます。

家庭から出る物は、市町村ごとに分別の区分と出し方が決まっています。量が多いほど分ける作業の時間も延び、ごみの日に出せる袋の数にも限りがあるため、片付けは月単位でずれ込みます。

業者に頼むときの費用も、ほとんどはこの量で決まります。運び出す物が増えれば、作業に入る人数とトラックの台数、処分場に払う費用がそろって上がるからです。タンスや食器棚、仏壇、ピアノのような重くて大きい物が残っているかどうかも、量と同じくらい見積もりを動かします。片付けの費用を売却の手取りからどう差し引いて考えるかは、「空き家の売却で片付け費用はいくら?手取りから引く計算表」の記事で計算の順にたどれます。

運び出せる人手と、建物の造り

表から見える荷物と収納の中の荷物

観点表から見える荷物収納の中の荷物
置かれている場所部屋に出ている家具押し入れ、天袋、納戸、物置
主な物家具など布団、衣類、食器、使わなくなった家電の箱
片付けの想定週末に何回か通えば終わる扉を開けるたびに物が出てくる
実際の量収納の中の物より少ない家族の手で運べる量を超える

人手が足りるかどうかは、家族の人数だけでなく、建物の造りと家の前の道で変わります。2階の部屋から階段を通してタンスを下ろす家や、玄関から道路まで細い通路が続く家があります。集合住宅の上の階でエレベーターが無い住まいも同じです。同じ量の荷物でも、運び出しに要る人数と時間が増えます。家の前の道が狭くてトラックを付けられない場合は、少し離れた場所まで手で運ぶ工程が加わり、業者の見積もりもその分だけ上がります。

相続人自身が高齢になっている家族も珍しくありません。重い物を無理に運んで腰を痛めると、その後の片付けそのものが止まります。

作業の日を細かく指定したい場合や、短い期間に集中して運び出したい場合も、業者は人数を増やして対応するため、費用は上がりやすくなります。一部だけを頼むときは、「1階の和室と台所の家具と家電だけ」のように部屋と品目で範囲を決め、運んでほしい物に色の付いた紙を貼ってから見積もりを取ります。範囲があいまいなまま作業の日を迎えると、「これも運びますか」と聞かれるたびに料金が足されていきます。小物と衣類を家族が先に運び出し、その後に業者が入る日を決めておくと、作業の時間が短くなり、見積もりの人数と日数も小さくなります。

一人っ子が実家の片付けを一人で抱えるときの3つの悩み

相続人が一人っ子だけの家では、片付けの悩みが3つ重なりやすくなります。1つ目は人手です。運び出しも仕分けも自分の手だけになり、兄弟で週末を分け合うことができません。配偶者や子どもに手伝ってもらえる日が限られるなら、家具と家電だけでも業者に任せる範囲に入れておくと、通う回数を見積もりやすくなります。

2つ目は、残すか捨てるかを一人で決めることです。相談できる相手がいないと、一つずつ迷って手が止まりがちです。迷う物は箱にまとめて持ち帰り、決めるのを後に回すと、家の中の作業は先へ進みます。3つ目は、交通費や業者への支払い、固定資産税、草刈りや通水の手間を、分け合う相手がいないことです。

親の一方がすでに亡くなっていて、ほかに相続人がいなければ、遺産の分け方を話し合う協議は要らず、片付けの範囲も売り方も自分で決められます。親の一方が存命なら、その親も相続人になるため、家財を処分する前に二人で話し合っておきます。

3つのうち人手と費用の2つが重なる家では、片付け業者の見積もりを取る前に、荷物を残したままの買取の価格もあわせて聞いておくと、比べる材料がそろいます。片付けてから仲介で売る想定額から、片付けの費用と売れるまでの維持費を引いてみてください。その額が残したままの買取の価格と変わらないなら、一人で通い続けずに売る方が、手間の分だけ負担が軽くなります。差が大きく開く家では、一人で費用を払ってでも、片付けてから仲介で売る方が手元に残ります。

相続人が自分一人だけの実家は、売る手続きも一人で進められます。遺産分割協議書は要りません。戸籍などの書類で相続人が自分だけであることを示して相続登記を申請し、登記が済めば、売買の契約にも一人で署名できます。荷物を残したまま空き家の買取業者に売るときは、次の順に進みます。まず、持ち帰る物を選んで運び出す日を1回決めます。次に、家財が残った状態のまま現地を見てもらい、価格と、その中で処分の費用をいくらと見込んだかを聞きます。そのうえで、相続登記が済む日に合わせて決済の日を決め、鍵を渡します。この順番なら、片付け業者を探して作業の日程を組む工程は入りません。相続登記に要る戸籍を集めるのに時間がかかる場合は、価格を聞く段階で、決済の日をいつまで後ろに置けるかもあわせて確かめておきます。

実家までの距離と、売るまでに使える時間

実家が新幹線や飛行機の距離にある場合、片付けに通う1回ごとに交通費と宿泊費がかかります。仕事の休みもそのたびに取ることになります。近くに住む相続人がいれば鍵を預けて進められますが、全員が遠くに住んでいると、帰省の合間に少しずつ片付けるしかありません。荷物が減る速さより、家の傷む速さのほうが早く進むこともあります。

距離が遠いほど、自分たちで片付ける費用は目に見えないところで膨らみます。通う回数に1回分の交通費を掛けた額と、業者に一度で頼んだ見積もりを並べると、業者に頼んだ方が安く済む家もあります。片付けが終わるまでの間も、固定資産税の納税通知書は毎年届きます。庭木の手入れや通水、郵便物の確認といった管理の手間も続きます。売るまでに使える時間がどれだけあるかを、片付けの方法を決める前に家族で確かめておくと、途中で方針がぶれません。

自治体の粗大ごみと実家の片付け業者は何が違う?家電4品目は別扱い

家族が実家の居間で、座卓を囲んで話し合っている

自治体の粗大ごみ回収は決められた日に決められた場所まで出した物を集める仕組みで、片付け業者は家の中からの運び出しと処分を一度に請け負う点が違います。どちらを使うかは、家の中から玄関先まで物を運ぶ人がいるかと、回収の日を待てるかで分かれます。エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機の家電4品目は、どちらとも別の決まりで引き渡し先が決まります。

自治体の粗大ごみと片付け業者の違い

観点自治体の粗大ごみ実家の片付け業者
運び出しの担当自分で玄関先や集積所まで出す家の中からの運び出しを請け負う
日程と回数指定された日に何度も通って出すまとまった日程の作業で終えられる
依頼の手間処理券を貼り予約を重ねる梱包から処分まで一度に請け負う
費用の傾向業者に頼むより抑えられることが多い自治体より費用がかかる

自治体の回収で出せる物と、出すまでの手間

粗大ごみの回収は、多くの市町村で電話かインターネットの予約制になっていて、品目ごとに決められた処理券を貼り、指定された日の朝に玄関先や集積所まで自分で出す形をとります。費用は業者に頼むより抑えられることが多い一方で、家の中から外まで運ぶのは出す人の仕事です。一度に申し込める数や回収の間隔に決まりがある市町村もあり、荷物の多い実家を自治体の回収だけで空にするには、何度も通って予約を重ねることになります。

処理施設への持ち込みを受け付けている市町村もありますが、車と積み込む人手が要ります。

家電4品目は、粗大ごみとして予約しても回収の対象にならないのが通常です。4品目は家電リサイクル法の仕組みで引き渡し先が決まっていて、その手順は「家電4品目と売れる家財は、実家の片付け業者にどう引き渡す?」の章の1つ目の手順のとおりです。出し方や受付の窓口は市町村によって違うため、いま住んでいる市町村の案内と取り違えず、実家のある市町村の案内を確かめてください。

片付け業者が一度に請け負う範囲と、確かめる点の違い

片付け業者に頼むと、家の中の物を残す物と運び出す物に分けてもらえます。梱包して家の外へ運び出し、トラックで運んで処分するところまでを、まとまった日程の作業で終えられます。作業の後の掃き掃除まで含めるか、値の付く家財を買い取って費用から差し引くかは業者ごとに違います。名乗り方も「遺品整理」「不用品回収」「片付け」とさまざまで、名前だけでは何を請け負うのかが分かりません。

自治体の回収と比べて手間が少ないぶん、確かめることは増えます。家庭から出た物を家の外へ運ぶには市町村長の許可が要り、家財を買い取るには別の許可が要るためです。どの許可を誰が持っているかで、運び出した物の行き先が法令に沿っているかが決まります。運ぶ許可は「実家の片付け業者に要る許可は?廃棄物処理法第7条第1項の市町村長の許可」の章の2つの手順で、買い取る許可は「家電4品目と売れる家財は、実家の片付け業者にどう引き渡す?」の章の2つ目の手順で確かめられます。

片付けを業者に頼むかどうかと、片付けた後に家をどう売るかは、別々の判断に見えます。ところが売り方によっては、業者を呼ぶ範囲そのものが変わります。「実家を片付けてから仲介で売る道は、費用と時間を先に出す」の章からの売り方の分かれ目を先に見ておくと、見積もりを取り直さずに済みます。

「自治体の粗大ごみと実家の片付け業者は何が違う?家電4品目は別扱い」について、そのまま聞けます。

実家を片付けてから仲介で売る道は、費用と時間を先に出す

片付けてから仲介で売る道は、片付けの費用と時間を売主が先に出すかわりに、空になった家を一般の買主に見せられるため、立地の良い実家ほど手元に残る額が増えやすくなります。この道で結果を分けるのは、片付けにかかる額と、片付けてから買主が決まるまでの期間で、どちらも家の立地と傷み具合によって大きく変わります。

片付けた家を内見に出すメリット

  • 壁や床の傷み

    家具の陰になった壁や床の傷みを見せられる

  • 湿気やシロアリ被害

    押し入れの奥の湿気やシロアリ被害の有無

  • 銀行の評価

    住宅ローンを使う買主が銀行の評価を受けやすい

1. 片付けた家は、内見で家の状態をそのまま見せられる

片付けてから仲介で売る道の流れ

  1. 片付け

    片付け費用の支払い

    売買代金を受け取る前に、売主が費用を先に出す

  2. 内見

    家の状態をそのまま見せる

    床や壁が見え、雨漏りなどの状態を買主に確認してもらえる

  3. 買主の決定まで

    維持費の負担が続く

    固定資産税や火災保険料、管理に通う費用を負う

  4. 売買契約・引き渡し

    売買代金の受け取り

    立地の良い実家ほど手元に残る額が増えやすい

荷物の残った家を内見すると、買主は家具の陰になった壁や床の傷みを確かめられません。押し入れの奥の湿気も見えません。見えない部分は悪い方に見積もられ、その分が値段から引かれます。片付けて床と壁が見える状態にすれば、雨漏りの跡やシロアリの被害の有無も含めて状態を見てもらえるため、そのまま住みたい買主や、手を入れて住みたい買主に検討してもらいやすくなります。

住宅ローンを使う買主が多い地域では、銀行の評価を受けられる家かどうかも成約を左右します。片付けた後の家を見てはじめて、建物の傷みが思ったより進んでいたと分かることもあります。

片付けの後に建物を残すか、解体して更地で売るかも、この道の中で分かれます。建物が古く、買主の多くが建て替えを前提に土地を探している地域では、解体の費用まで先に出すかどうかを決めることになります。その判断の材料は、「空き家の解体費用はいくらかかるか」の記事で現況のまま売る場合と並べて見られます。

2. 片付けの費用と、売れるまでの固定資産税と管理を先に負担する

この道では、片付け業者への支払いを、売買の代金を受け取る前に済ませることになります。片付けを終えて売り出し、買主が決まるまでの間も費用が続きます。固定資産税と火災保険料、通水や草刈りに通う費用です。売れるまでの期間が延びるほど、片付けで上がったはずの値段から差し引かれる額が積み上がっていきます。

家が売れた後には、譲渡所得の税金の計算が待っています。相続した実家を売るときの税の特例は、片付けや解体をどの順番で進めるかによって使えるかどうかが分かれることがあるため、条件を「空き家3000万円控除の条件」の記事で先に照らしておくと、片付けの段取りを組み直さずに済みます。

3. 仲介手数料と、買主が決まるまでの読めない期間

仲介で売れたときには、売買を仲立ちした不動産会社に仲介手数料を支払います。手数料の上限は、宅地建物取引業法第46条にもとづいて国土交通大臣が定める額で、成約した価格によって変わります。上限の考え方と空き家の特例は、「空き家売却の仲介手数料はいくら?上限と33万円の特例」の記事に計算の例があります。当社が媒介でお手伝いする場合も、この上限の範囲で仲介手数料がかかります。

読みにくいのは、費用よりも期間です。片付けて売り出しても、買主がいつ現れるかは立地と価格と時期の巡り合わせで決まり、問い合わせが続く家もあれば、価格を見直しながら季節をまたぐ家もあります。売るまでの期限が決まっていない家族なら、この読めない期間を待つ余裕があります。待つ間の費用より価格の差の方が大きい家では、片付けてから仲介で売る道が合います。

荷物を残したまま実家を業者に売る道は、片付けの手配が要らない

古い木造住宅の和室の全景と、畳の上で作業の準備をしている家族

荷物を残したまま買取業者に売る道では、家財の運び出しと処分を買い取った側が引き受けるため、売主が片付け業者を探して作業の日程を組む工程がなくなります。そのかわり、片付けの費用と売れるまでの期間を買う側が負うぶん、価格は片付けて仲介で売れた場合の想定より低くなり、その差の大きさは家財の量と家の傷み具合で分かれます。

買取で売主が持ち出す物と残せる物

扱い対象の物引き渡しまでの対応
残せる物家具、布団、食器、衣類、家電4品目、物置の工具、庭の植木鉢そのままにして引き渡せる
持ち出す物持ち帰りたい物引き渡しの日までに運び出す
片付ける物冷蔵庫の中の食品、台所の生ごみ引き渡しの日までに片付けておく
引き戻す物隣の敷地にはみ出している物先に引き戻しておく
渡す物家の鍵引き渡す

1. 家財・家電・ごみを残したまま引き渡せる

買取では、家の中と敷地に残った物をそのままにして引き渡せます。家具や布団、食器、衣類、家電4品目、物置の工具や庭の植木鉢まで含みます。売主がするのは、持ち帰りたい物を運び出すことと、家の鍵を渡すことです。何をどの日に捨てるかを決める手間も、業者の見積もりを並べる手間もかかりません。

冷蔵庫の中の食品や台所の生ごみのように、置いたままにすると傷んだり臭いが出たりする物があります。この物だけは、引き渡しの日までに片付けておくと、近所への気遣いの面でも安心です。家の外に出したままの物が隣の敷地にはみ出している場合も、その部分だけは先に引き戻しておきます。

2. 片付けの費用は、買取の価格の中で差し引かれる

買取の価格は、片付けた後の家を仲介で売った場合の想定額から、家財の運び出しと処分の費用、建物の手直し、次の買主に売れるまでの期間の費用とリスクを差し引いた額になります。片付けの費用を売主が業者に払わないかわりに、同じ費用が価格の中で引かれています。片付けにかかる額が、そのまま得になるわけではありません。

価格の差がどこから生まれるかと、仲介の方が向く家の見分け方は、「空き家を買取で売るデメリット」の記事で仲介と並べて読めます。当社が買い取る場合は仲介手数料はかかりませんが、価格の中では片付けの費用が引かれているため、手数料が無いことだけで2つの道を比べると判断を誤ります。

差し引かれる額の大きさは、荷物の量だけでなく、家の中に何があるかで変わります。古い灯油や塗料の缶、庭の物置にしまわれたままの農機具のように、処分に手間のかかる物が多い家では、そのぶん差し引く額も大きくなります。

3. 持ち出したい物だけを、引き渡しの日までに運ぶ

残したまま売る道でも、持ち出す物を選ぶ作業は売主の側に残ります。引き渡しの日を過ぎると、家の中の物は買主の判断で処分されます。写真や手紙、形見として残したい物、相続の手続きに要る書類は、引き渡しまでにすべて持ち出しておく必要があります。

持ち出す物が段ボールで数箱に収まる家族なら、1回の訪問で済みます。片付けに通う回数そのものが、ほとんど要らなくなります。

持ち出す物が多い場合は、家族の家まで宅配便で送るか、引き渡しの日を後ろにずらして持ち出す日を確保します。売主が遠方に住んでいて、持ち出す物も無い場合には、鍵を預けたまま立ち会わずに引き渡しまで進める形もとれます。どの形にするかは、持ち出す物の量と、相続人のうち誰が実家へ行けるかで決まります。

一人っ子で、片付けに通う人手も相談相手もいない場合、この道では、片付け業者の手配と処分のやり取りが、空き家の買取業者との1回の契約にまとまります。買取業者を選ぶときは、荷物が残ったままの家を買った例があるか、家財の処分費を価格のどこで差し引いているかを、価格を聞く段階で確かめます。ただし、立地が良く建物の傷みも小さい家は、業者に片付けを任せてから仲介で売る方が手取りが多くなることがあります。一人で手が回らないという理由だけで買取に決めると、その差額を失います。

実家の片付けで残す物と形見分けは、業者を呼ぶ前に決める

残す物と形見分けは片付け業者を呼ぶ前に決め、作業の日には、残す物がすでに家の外か一つの部屋にまとめてある状態にしておきます。決める順番を分けるのは、相続を放棄する可能性があるかどうかで、放棄を考えているうちは、残す物を選ぶ前に家財を動かすこと自体を控えます。

1. 相続放棄を考えているうちは、家財を売ったり捨てたりしない

親に借金があったと分かった場合や、実家を引き継ぐ負担が重いと感じる場合に、相続放棄を考える方がいます。民法第915条第1項は、相続人が自分のために相続が始まったことを知った時から3か月以内に、相続を受け入れるか放棄するかなどを選ぶと定めていて、この期間は家庭裁判所で延ばしてもらうこともできます。

放棄を考えているあいだに家財を売ったり捨てたりすると、相続を受け入れたものと扱われるおそれがあります。腐る物の片付けや雨漏りの応急処置のように家を保つための行為と、どこから先が処分に当たるのかは、個別の事情で判断されます。片付け業者に家財の処分や買取を頼む前に、放棄をするかどうかを家族で決めてください。迷っている場合は、家庭裁判所の窓口か弁護士、司法書士に確かめてから手を付けます。

相続放棄の検討と片付けの順番

  1. 1

    相続放棄の検討

    借金や負担がある場合、受け入れるか放棄するかを家族で話し合う。

  2. 2

    迷う場合の相談

    判断に迷うときは、家庭裁判所や弁護士、司法書士に確かめる。

  3. 3

    3か月以内の選択

    相続を知った時から3か月以内に放棄するかを選ぶ。

  4. 4

    片付けの開始

    放棄しないと決めてから、業者に家財の処分や買取を頼む。

2. 書類と貴重品は、業者の作業の前に家族の手で探す

片付け業者は、頼まれた物を残すことはできても、何が大切な書類かを家族に代わって判断することはできません。実家の権利証や登記識別情報、預金の通帳とキャッシュカード、生命保険の証券、年金の書類、印鑑、家の鍵の予備は、売却や相続の手続きで後から要ることが多いため、業者を呼ぶ前に家族の手で探しておきます。

仏壇の引き出し、タンスの奥、冷蔵庫の上の箱、本の間に挟まれていることもあります。見落としたまま運び出されると、取り戻せません。

形見分けは、相続人がそろって家に来られる日を一度決め、欲しい物にその場で名前を書いた紙を貼っていくと、後で「捨てられた」という行き違いが起きにくくなります。残す物と運び出す物の線引きは、「実家の残置物の処分はどこまで?売り方3つの分かれ目」の記事で、売り方ごとに求められる片付けの範囲とあわせて確かめられます。

業者を呼ぶ前に探す書類と貴重品

  • 権利関係の書類

    実家の権利証や登記識別情報

  • 資産関係の書類

    預金の通帳とキャッシュカード、生命保険の証券

  • その他の貴重品

    年金の書類、印鑑、家の鍵の予備

3. 値の付く家財は、片付けとは別に古物商の買取に出す

着物や骨董、掛け軸、茶道具、楽器、名の通った時計のように中古で値の付く家財は、片付けの見積もりの中でまとめて引き取られるより、別に査定を受けた方が値が付くことがあります。中古の品物を買い取って売る営業には、古物営業法第3条にもとづき、営業所のある都道府県の公安委員会の許可が要ります(古物営業法(e-Gov法令検索))。許可を受けた業者は、営業所に許可を受けたことを示す標識を掲げる決まりもあり、査定を頼む前に許可の番号を聞けば答えてもらえます。

家財に値が付くかどうかは、遺産をどう分けるかにも関わります。骨董や貴金属のように値の付く物が多い家では、売った代金の分け方を先に話し合っておきます。話し合っておかないと、片付けが終わった後で相続人の間に行き違いが残ります。

実家を片付けてから売るか、残したまま業者に売るか?4項目のチェック表

家族が和室の畳の上で、片付けの手順について相談している

荷物の量、残したい物、売るまでの期限、遠方かどうかの4項目のうち、当てはまる数が多いほど、荷物を残したまま買取で売る順番が合います。当てはまる数が少ない実家は、片付けてから仲介で売る道を先に試す余地があり、どちらに寄るかは当てはまった項目の組み合わせでも変わります。

1. 4つの項目に当てはまるかを確かめる

家族で話し合う前に、次の4つに当てはまるかを相続人それぞれが確かめてみてください。

□ 荷物の量:押し入れや物置まで含めると、家族の手では運び出せない量が残っている□ 残したい物:持ち帰りたい物と形見が少なく、1回の訪問で仕分けを終えられる□ 売るまでの期限:相続の手続きや次の固定資産税の支払いの前など、売る時期の目安が決まっている□ 遠方かどうか:実家から遠くに住んでいて、片付けと売却の立ち会いに何度も通えない

答えに迷う項目は、相続人のうち、いちばん時間の自由がきかない人の立場で答えてください。後から予定が合わずに片付けが止まることを、最初の段階で防げます。

買取に向く実家の4つの条件

  • 荷物の量

    家族の手では運び出せない量が残っている

  • 残したい物

    持ち帰りたい物が少なく1回で仕分けを終えられる

  • 売るまでの期限

    相続手続きなど売る時期の目安が決まっている

  • 遠方かどうか

    実家から遠く立ち会いに何度も通えない

2. 当てはまった数で決まる、片付けと売却の順番

当てはまった項目が0か1つの実家は、家族の手で片付けられる見込みがあり、売るまでの時間にも余裕があります。片付けてから仲介で売る道を先に試し、買主が付かなかったときに買取を考える順番が合います。

2つ当てはまった実家は、片付け業者の見積もりと買取の価格を並べ、片付けの費用を引いた後の仲介の想定額と、買取の価格の差を見てから決めます。3つ以上当てはまった実家では、片付けに通う回数と時間が売る時期を後ろへずらすため、荷物を残したままの買取の価格を先に確かめておくと、家族の予定に合わせて引き渡しの日を組めます。

組み合わせでも順番は動きます。荷物の量と遠方の2つが当てはまっていても、近くに住む親戚が鍵を預かって業者の作業に立ち会える家では、片付けてから売る道の手間は大きく減ります。逆に、当てはまるのが残したい物の1項目だけでも、建物の傷みが進んで内見に出せない家では、片付けても仲介で買主が付きにくく、残したまま売る道を先に検討する方が合うことがあります。荷物が積み上がって床が見えない家については、「ゴミ屋敷を片付けずに売却できるか」の記事に、費用を誰が負うかの分かれ目があります。

3. 遠方の実家は、立ち会いの回数から逆に数える

遠方かどうかの項目に当てはまった家族は、片付けと売却を合わせて何回実家へ行く必要があるかを、先に数えてみてください。片付けてから仲介で売る道では、業者の見積もり、作業の立ち会い、売り出し前の確認、内見、契約と引き渡しと、家に行く用事が段階ごとに出てきます。荷物を残したまま買取で売る道では、持ち出す物を選ぶ1回と鍵の受け渡しの1回までに減らせる家もあります。

行かずに売る場合の書類のやり取りと委任の手順は、「遠方の実家を行かずに売却する方法」の記事で郵送の順番とあわせて確かめられます。立ち会いの回数を減らせるかどうかは、片付けの方法よりも、家の鍵を誰が持ち、近くに頼れる人がいるかで決まることが多いものです。鍵の置き場所と予備の数も、家族で共有しておきます。

「実家を片付けてから売るか、残したまま業者に売るか?4項目のチェック表」について、そのまま聞けます。

実家の片付け業者に要る許可は?廃棄物処理法第7条第1項の市町村長の許可

家庭から出た物を家の外へ運ぶ片付け業者には、廃棄物処理法第7条第1項にもとづき、その区域を管轄する市町村長の一般廃棄物の収集運搬の許可が要ります。許可の有無で分かれるのは運び出した物の行き先で、許可を持たない業者は、許可を持つ業者に運搬と処分を任せる形をとらない限り、家から出した物を自分のトラックで運べないのが原則です。

1. 許可を、実家のある市町村の名前とあわせて確かめる

一般廃棄物の収集運搬の許可は、物を集める区域ごとに市町村長が出すものです。業者の本社がある市の許可を持っていても、実家のある市町村の許可が無ければ、その実家から出た物は運べません。廃棄物処理法第7条第1項は、一般廃棄物の収集や運搬を仕事として行う人に、その区域を管轄する市町村長の許可を受けるよう求めていて(廃棄物の処理及び清掃に関する法律(e-Gov法令検索))、家庭の片付けで出た家具や布団、衣類はこの一般廃棄物に当たります。工場や会社から出た物を運ぶ産業廃棄物の許可は、これとは別の許可で、家庭から出た物を運ぶ許可の代わりにはなりません。

見積もりを頼む段階で、許可の番号と、許可を出した市町村の名前を聞いてください。見積書か会社案内に書いてもらうと、後から確かめられます。

多くの市町村は、許可業者の一覧を公式の案内に載せているか、担当の課に電話で問い合わせれば答えてもらえます。聞いた名前がその一覧にあるかを、実家のある市町村の側で照らし合わせます。

片付け業者の許可を確かめる手順

  1. 1

    業者へ許可を聞く

    見積もりの段階で、許可番号と許可を出した市町村の名前を聞く。

  2. 2

    書面に残してもらう

    後から確かめられるよう、見積書や会社案内に書いてもらう。

  3. 3

    実家のある市町村で照合

    実家のある市町村の許可業者一覧に、聞いた名前があるか確かめる。

2. 許可を持たない業者には、運搬を任せる許可業者の名前を聞く

一般廃棄物の収集運搬の許可は、市町村が地域のごみの量に合わせて出すため、市町村によっては新しく受けるのが難しいものです。片付け業者の中には、許可を持たずに仕分けと搬出だけを自社で行い、運搬と処分を許可業者に任せている会社があります。この形をとる業者に頼むときは、家から出した物を運ぶ許可業者の名前を見積書に書いてもらい、その名前も上の1つ目の手順と同じく市町村の一覧で確かめます。

巡回する車や投げ込みのちらしで「無料で回収します」とうたう業者の中には、市町村の許可を持たないまま家庭の物を集めている例があります。積み込んだ後で高い料金を求められたり、運んだ物が山や空き地に捨てられたりする被害について、環境省や市町村が注意を呼びかけています。運び出した物の行き先を書面で示せない業者は、費用が安く見えても選ばない方が安全です。

家電4品目と売れる家財は、実家の片付け業者にどう引き渡す?

エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機の家電4品目は家電リサイクル法の引取りの仕組みに回し、値の付く家財は古物商の許可を持つ業者の買取に出します。分かれ目は、4品目と家財のそれぞれについて、片付け業者がどこへ渡すのかを書面で示せるかどうかで、示せない業者に任せると、料金の内訳も物の行き先も確かめられません。

1. 家電4品目は、引き渡す先と家電リサイクル券の扱いを確かめる

家電リサイクル法は、エアコン、テレビ、冷蔵庫(冷凍庫を含む)、洗濯機(衣類乾燥機を含む)を、小売業者が引き取り、製造業者などが再商品化する仕組みの対象にしています(特定家庭用機器再商品化法(e-Gov法令検索))。この4品目は、粗大ごみとは別の扱いです。引き渡すときは、再商品化の料金と運ぶ料金を払い、家電リサイクル券の控えを受け取るのが通常の流れで、控えがあれば、引き渡した家電が仕組みに乗ったかを後から確かめられます。

片付け業者に4品目をまとめて頼む場合は、見積書の中で4品目の料金が他の家財と分けて書かれているか、家電リサイクル券の控えを渡してもらえるかを聞いてください。

古い冷蔵庫や洗濯機を「まだ使えるので買い取ります」と言われることもあります。中古品として売るのであれば、次の2つ目の手順で確かめる古物商の許可が要ります。

家電4品目の引き渡し方法と受け取る書面

家電4品目の扱い適用される仕組み・許可業者が提示する情報・書面
リサイクルとして引き渡す家電リサイクル法の引取り家電リサイクル券の控え
中古品として買い取ってもらう古物商の許可許可番号と差し引きの内訳

2. 家財の買取は、古物商の許可番号と差し引きの内訳を確かめる

片付けの見積もりで、値の付く家財を買い取った分を作業の費用から差し引く業者があります。古物商の許可の決まりは「3. 値の付く家財は、片付けとは別に古物商の買取に出す」の項のとおりで、買取を含む見積もりを受けるときは、その業者自身が許可を持っているかを、番号と許可を出した公安委員会の名前で確かめます。

差し引きを含む見積もりは、作業の費用、運搬と処分の費用、家財の買取額を別々の欄に書いてもらってください。総額だけでは、どの家財にいくらの値が付いたのか分かりません。

買い取られる品目の一覧をもらっておくと、相続人の間で家財の値打ちを話し合うときの材料にもなります。形見として残すはずだった物が一覧に入っていないかを、作業の前に家族で見比べておくと、運び出した後の行き違いを防げます。

実家の片付け業者の見積もりは、内訳と追加料金の条件で比べる

住宅街にある古い木造住宅の外観と、その前の道を歩いている家族

片付け業者の見積もりは総額で比べず、作業・運搬・処分・家財の買取の内訳と、当日に追加料金が出る条件を書面でそろえてから比べます。同じ家でも見積もりの額が分かれるのは、現地を見たかどうかと、押し入れや物置の中まで数えたかどうかによるため、ここがそろわない見積もりどうしは並べても比べたことになりません。

1. 現地を見てもらい、内訳と追加料金の条件を書面にする

電話や写真だけで出た見積もりは、作業の日に荷物が想定より多いと言われやすいものです。その場で金額が上がる原因になります。見積もりは家に来てもらって出してもらいます。押し入れ、天袋、物置、床下収納、庭の物置小屋まで開けて見せたうえで、作業の人数と日数、トラックの台数、処分する物の量の見込みを書いてもらってください。

追加料金については、どういう場合に、何を根拠に、どこまで上がるのかを、契約の前に書面で決めておきます。見積もりのときに見せていなかった収納から物が出た場合や、作業の日に家族から残す物の入れ替えを頼んだ場合のように、追加になりやすい条件は家ごとに違います。「当日の追加料金はありません」と言う業者でも、その約束が見積書や契約書に書かれていなければ、後から確かめる方法がありません。

支払いは、作業が終わって家の中を確かめた後にするのが基本です。作業の前に全額を求められた場合は、その理由を聞いてください。

見積もりで書面にしてもらう項目

  • 作業の規模

    作業の人数と日数、トラックの台数

  • 処分する物の量

    処分する物の量の見込み

  • 追加料金の条件

    どういう場合に何を根拠にどこまで上がるか

2. 業者に頼むメリットとデメリットを、作業当日の段取りで確かめる

業者に頼むメリットは、家族では運べない量の荷物を短い日程で家の外へ出せることと、分別や運搬の手配を一度に任せられることです。デメリットは、費用がかかることに加え、残すつもりだった物が運び出される行き違いが起きうることで、この行き違いは作業当日の段取りでかなり防げます。残す物は一つの部屋にまとめて扉に貼り紙をし、迷う物は捨てずに箱へ入れて残してもらうよう頼んでおきます。

立ち会えない場合は、鍵の受け渡しの方法、作業の前と後の写真を送ってもらうこと、作業中に出てきた書類や現金、写真の扱いを、作業の前に決めておきます。作業の後に家の中を確かめる日を取り、残すはずの物が残っているか、運び出しで壁や床の傷が増えていないかを見てから支払いを済ませると、行き違いが起きても話し合う材料が手元に残ります。

なお、この記事の税務・法務に関する記載は一般的な情報提供であり、個別の事案についての判断ではありません。適用の可否や具体的な税額については、税務署または税理士、登記については司法書士、境界や隣地との権利関係については弁護士や土地家屋調査士など、それぞれの専門家にご確認ください。当社は不動産の買主であり、税務や法律の代理はできません。

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当社が片付け前の実家を買い取るまでの日数は?価格のご提示は目安30分

当社が買い取る条件・買い取れない条件と、実際の買取事例は「当社の買取基準」にまとめています。

「当社が片付け前の実家を買い取るまでの日数は?価格のご提示は目安30分」について、そのまま聞けます。

実家の片付けと業者選びで、先に決める3つのこと

  • 片付けを業者に頼むかどうかは、荷物の量、運び出せる人手、実家までの距離で決まります。足りない部分だけを業者に任せる方法もあり、自治体の粗大ごみ回収は、玄関先まで出す人手があって回収の日を待てるときに使えます。
  • 片付けてから仲介で売るか、荷物を残したまま買取で売るかは、荷物の量・残したい物・売るまでの期限・遠方かどうかの4項目で順番が決まります。相続放棄を考えているうちは、どちらの道でも家財に手を付けません。
  • 業者を選ぶときは、実家のある市町村長の一般廃棄物の収集運搬の許可、家電4品目の引き渡し先、見積もりの内訳と追加料金の条件を書面で確かめます。家財を買い取ると言う業者には、古物商の許可も確かめます。

当社は家財が残ったままの実家を買い取りますが、価格は片付けて仲介で売れた場合の想定より低く、相続放棄を決めていない段階の実家は契約に進みません。

査定は無料・売却の義務なし
0120-996-748受付時間10:00〜19:00(水・日曜定休)

通話料無料・全国対応

この先は、当社の買取窓口「買取くん」のページです(運営は同じ株式会社リアテクスです)。

実家の片付けと業者について、よくある質問

Q1. 誰も住まない実家の片付けは、いつまでに始めればよいですか

片付けそのものに法令の期限はありません。先に来る期限は相続放棄の3か月で、放棄を考えているなら、片付けより先に放棄をするかどうかを決めます。放棄しないと決めた後は、売る時期から逆算して片付けの方法を選びます。家の傷みが進んで、空家等対策の推進に関する特別措置法第13条にもとづき市町村長から管理不全空家等として勧告を受けると、地方税法第349条の3の2の住宅用地の軽減の対象から外れます。荷物が残っていても、通水や戸締まりといった家を保つ管理は片付けと切り離して続けてください。

Q2. 片付けの前に相続登記を済ませる必要はありますか

片付けの作業を業者に頼むこと自体に、相続登記は要りません。ただし実家を売るには相続登記が要り、登記そのものも義務になっています。2024年4月1日に始まった制度で、相続で不動産を取得したと知った日から3年以内に申請することが不動産登記法第76条の2第1項で求められています(相続登記の申請義務化(法務省))。2024年4月1日より前に始まった相続も対象で、期限は施行日と知った日の遅い方から3年です。2024年4月1日より前から相続を知っていた場合は、2027年3月31日が期限になります。

Q3. 無料回収をうたう業者に頼んでも大丈夫ですか

頼む前に、実家のある市町村の一般廃棄物の収集運搬の許可を持っているかを確かめてください。確かめ方は「2. 許可を持たない業者には、運搬を任せる許可業者の名前を聞く」の項の手順と同じです。無料とうたっていても、値の付く物だけを無料で引き取り、残りは積み込んだ後に料金を求める条件になっていることがあります。どの物が無料で、どの物にいくらかかるのかを、積み込む前に書面で受け取れない業者には頼まない方が安全です。

Q4. 片付け業者に鍵を預けて、立ち会わずに作業してもらえますか

鍵を預けて作業してもらう形をとる業者はあります。その場合は、鍵を誰がいつ受け取り、作業の後にどう返すのかを、預かりの書面とあわせて決めてください。作業当日に決めておくことは、「2. 業者に頼むメリットとデメリットを、作業当日の段取りで確かめる」の項の段取りのとおりです。実家を荷物ごと当社に売る場合は、片付け業者に鍵を預ける工程そのものが要らず、当社が鍵をお預かりして現地を見ます。

Q5. 仏壇や神棚は、片付け業者に任せてよいですか

引き取りを受ける業者もありますが、扱いは家族と菩提寺の考え方で決まります。仏壇を処分する前に、菩提寺に相談して供養を済ませる家族も多くいます。仏壇の引き出しには、通帳や権利証、手紙がしまわれていることがあるため、業者に渡す前に家族の手で中を確かめてください。位牌や遺影は、運び出す物と同じ部屋に置かず、残す物の部屋に移しておくと取り違えが起きません。

Q6. 荷物を残したまま売った実家の、残った物はどうなりますか

引き渡しの後は、家の中に残った物は買主の側で運び出して処分します。当社が買い取る場合も、持ち出していない物は処分の対象になります。引き渡しの日を過ぎてから「あの箱だけは残してほしかった」と分かっても、取り戻せないことがあります。迷う物は、捨てるかどうかを決めずに、いったん家族の家へ持ち出しておいてください。

当社の見方

当社に届くご相談の中では、実家の片付けを業者に頼んでから売るか、先に売り方を決めてから片付けるかで迷われている方が多いです。当社では、ご相談から買取価格のご提示までが目安30分なので、片付けを業者に頼んだ場合の手間や見積もりと並べて、どちらが合うかを考えていただけます。全国(47都道府県)に対応しており、ご契約までが目安1〜2週間、お引き渡しは早ければ2週間以内で、お引き渡しと同時にご入金します。相続した実家では、登記識別情報または権利証・本人確認書類・印鑑証明書・固定資産税の納税通知書に加えて、戸籍などの書類が追加で必要になります。費用も一般には、売買契約書の印紙代や抵当権の抹消登記の費用、相続登記の費用がかかり、ご負担は個別のご案件によるため、片付けの費用と合わせて見ておくと安心という方もいます。買い取れない物件や、売らないほうがよい場合は正直にそうお伝えしていますので、片付けに手を付ける前に一度ご相談ください。

当社が買い取る物件・お断りする物件と、買取価格の決まり方は、当社の買取事例76件の内訳とあわせて当社の買取基準にまとめています。

この記事について

執筆・編集
リアテクス編集部株式会社リアテクス当社(宅地建物取引業 東京都知事(1)第107888号)は物件を直接買い取る買主の立場から、売却を検討する方の判断材料となる記事を企画・編集しています。
監修
鶴野 博之鶴野 博之株式会社リアテクス 執行役員宅地建物取引士(東京)第257503号/賃貸不動産経営管理士/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)この区分の監修を担当しています。記事の公開判断は当社が行っています(代表が定めた手順による)。確認・公開判断:鶴野 博之(株式会社リアテクス 執行役員)
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公開 更新 内容を見直したときは、この日付と改訂の内容を更新しています。情報の確認日 (出典の公的資料を開いて内容を確かめた日)
この記事の事実確認の方法
法令:古物営業法、廃棄物の処理及び清掃に関する法律、特定家庭用機器再商品化法出典:法務省
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この記事は、当社の担当者が事実確認を行ったうえで公開しています。

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