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空き家のゆくえ買取くん

空き家

富山県の別荘はあげますで手放せる?もらう側の税と買取の差

公開 更新

執筆
株式会社リアテクス リアテクス編集部
監修
株式会社リアテクス 取締役COO 薩摩 賢幸
富山県の別荘はあげますで手放せる?もらう側の税と買取の差

「親から相続した富山県の別荘が空き家のまま。あげますで手放せるなら、それでいいと思っている」。名義が亡くなった親のままの別荘は、相続登記を済ませるまで誰にもあげられません。もらい手と費用の持ち手が決まらないなら、残る道は空き家バンクか買取です。

当社は富山県の別荘も買主として直接買い取り、代金はお引き渡しと同時にお支払いします。もらい手が決まっていて名義変更の費用も持ってくれる場合は、当社に売るより譲る方が手元の負担は軽く済みます。この家が買い取れるかどうかだけ、先に聞く(無料)

目次(12章)

無償で手放す前に、売れるか確かめる(当社の買取条件)

約1分で簡単査定を申し込む

この先は当社の買取窓口「買取くん」です。

富山県にある別荘は「あげます」で手放すことができます。ただ、代金が0円でも贈与の契約と名義を移す登記は省けず、建物が残ったままの土地は相続土地国庫帰属制度の対象にもなりません。そのため、もらい手の当てがあるか、登記と税の費用を誰が持つかによって、個人に譲るか、市町村の空き家バンクに出すか、買取で売るかが決まってきます。

富山県の別荘はあげますで手放せる?もらう側の税と買取の差の要点を、定義・この記事でわかること・よくある質問の順に短くまとめた動画です。

富山県の別荘を「あげます」で手放すとき、タダでも要る手続きは?

代金が0円でも、贈与の契約を結んで名義を移す登記が要り、相続した別荘ならその前に相続登記を済ませておく必要があります。

手間と費用の重さを分けるのは、登記簿の所有者がいま誰の名前になっているかと、もらう側が1年間にどれだけの財産を受け取るかの2点です。

あげますでも、贈与の契約と所有権の移転の登記は省けない

民法第549条は、贈与を「片方が財産をただで与える意思を示し、相手がそれを受け入れることで効力が生じる契約」としています。「あげます」「もらいます」の合意ができた時点で、法律の上ではもう契約が成り立っているわけです。ただし口約束のままだと、民法第550条により、まだ引き渡しが終わっていない部分はどちらからでも解除できます。あげる側にとっては、いつ手を離れたのかがはっきりしないまま話だけが進むことになります。

名義を移すのは登記です。法務局へ所有権の移転の登記を申請しないかぎり、登記簿の所有者はあなたのまま残り、固定資産税の通知もあなたのところへ届き続けます。贈与による所有権の移転の登記は、あげる側ともらう側が一緒に申請するのが原則です。あげる側の印鑑証明書と、登記識別情報か権利証が要るので、相手に任せきりにはできません。

知り合いに鍵を渡して「好きに使っていい」と伝えただけの状態は、税の上でも登記の上でも、あなたが持ち主のままです。冬の雪で傷んだ屋根材が隣の敷地に落ちたとき、所有者として名前が出るのはあなたです。使ってもらうことと所有を移すことは、別の話として分けて考えてください。登記簿の名前が変わった日から、別荘はようやく相手のものになります。

別荘をタダで譲る前に確認すべき要点

  • 所有者の名義

    相続した別荘なら、贈与の前に相続登記を済ませる

  • 贈与の契約

    口約束は解除できるため、合意したら契約書を残す

  • 登記の申請

    あげる側ともらう側が一緒に法務局へ申請する

  • 費用の分かれ目

    もらう側が1年間に受け取る財産の額で税が変わる

相続した富山県の別荘は、相続登記の期限から先に確かめる

親から相続した別荘の登記簿を取り寄せて、所有者の欄に亡くなった方の名前が残っていれば、その名義のままでは誰にもあげられません。まず相続人の名義に移す相続登記が先に来ます。

相続登記は2024年4月1日から義務になりました。相続で不動産を取得したと知った日から3年以内の申請が求められ、正当な理由がないまま放っておくと10万円以下の過料の対象になると、法務省の相続登記の申請義務化の案内は説明しています。2024年4月1日より前に親が亡くなり、別荘を相続したことをすでに知っていた方も対象です。その場合の期限は2027年3月31日なので、2026年10月の時点から数えると、残りは半年に満たない計算になります。

相続人が複数いるときは、誰が別荘を受け継ぐかを遺産分割で決めてから登記するのが一般的な順番です。話し合いがまとまらないうちに期限が迫る場合は、相続が始まったことと自分が相続人であることを登記官に申し出る相続人申告登記という仕組みもあります(不動産登記法第76条の3)。ただし申告登記は名義を移すものではありません。あげる手続きに進むには、結局は相続登記を済ませる必要があります。

あげますの合意から名義が変わるまでの流れ

  1. 1

    「あげます」の合意

    口約束のままだと引き渡し前は解除できる

  2. 2

    贈与契約書づくり

    あげる側ともらう側で書面を残す

  3. 3

    所有権移転登記の申請

    あげる側の印鑑証明書などを用意し共同で申請

  4. 4

    名義が変わる

    登記簿の名前が変わった日から相手のものになる

もらう側に贈与税がかかる線は、1年間に110万円

個人から財産をもらった人には贈与税がかかり、1年間にもらった財産の合計が基礎控除の110万円以下なら贈与税はかからない、というのが国税庁のタックスアンサー(No.4402 贈与税がかかる場合)の説明です。税を納めるのはあげる側ではなく、もらう側になります。

別荘をあげる場面で110万円と比べるのは、売れそうな値段の感覚ではなく、贈与税の計算に使う評価額です。建物はふつう固定資産税の評価額、土地は路線価か、固定資産税の評価額に倍率をかけて評価します。山あいの別荘地なら110万円を下回ることも、街なかに近い土地なら上回ることもあるので、手元の課税明細書の数字から当たりを付けておくと話が早く進みます。

同じ年に同じ人が親から現金をもらっているといった事情があれば、それも合わせて110万円と比べます。もらう側には、その年のほかの贈与も含めて税務署か税理士に確かめてもらうよう、話の最初に伝えておいてください。後になって税の話が出て、譲る話そのものが崩れることを防げます。

富山県の別荘を放置した場合のリスクと、早期に手放す理由は?

使わないまま持っていても固定資産税と管理の責任は所有者に残り、建物は冬を越すたびに傷むので、あげられる状態のうちに動く方が選べる道が多く残ります。

急ぐ必要があるかどうかを分けるのは、建物が人に使ってもらえる状態をどこまで保っているかと、所有者として毎年払っている費用がいくらになっているかです。

富山県の空き家の数と、別荘が数えられる区分

総務省の住宅・土地統計調査(令和5年)では、全国の空き家は900万戸、住宅全体に占める割合は13.8%でした。別荘はこの空き家のうち「二次的住宅」という区分に数えられています(総務省統計局・令和6年4月公表)。富山県の総住宅数・空き家数・空き家率も同じ調査の都道府県別の表に出ているので、ご自身の地域の数を見たい場合は統計局の表で確かめられます。

統計の上では、別荘と、誰も住まなくなった家とは別の区分です。それでも、所有者に届く固定資産税の通知や、建物が傷んで周りに迷惑をかけたときの責任は、区分によって変わりません。年に何度か使っているか、もう何年も行けていないかのほうが、実際の負担を分けます。

富山県は、空き家対策の考え方と市町村の窓口を県のページでまとめています。別荘が統計でどう数えられているかにかかわらず、相談の入り口は別荘のある市町村の窓口になります。

別荘を放置した場合に所有者に残るリスク

  • お金のリスク

    使わなくても固定資産税や管理費、水道料金がかかる

  • 責任のリスク

    建物が傷んで周りに迷惑をかけたときの責任を負う

  • 建物のリスク

    建物は冬を越すたびに傷み、選べる道が減っていく

放置した場合に所有者に残るリスク

別荘を放置した場合のリスクは、お金・責任・建物の3つに分けられます。

お金の面では、使っていなくても毎年の固定資産税の通知は所有者に届き、別荘地によっては管理会社への管理費や水道の基本料金もかかり続けます。固定資産税がいくらになるか、どの時点の所有者に課されるかは、「富山県の別荘をあげるとき、譲渡で起きる問題と費用の目安は?」の節の固定資産税の項で扱います。

責任の面では、空家等対策の推進に関する特別措置法の手続きがあります。管理が行き届かない空き家は、市町村長から管理不全空家等として指導や勧告を受けることがあり(同法第13条)、倒壊のおそれが大きい特定空家等になると、助言・指導、勧告、命令を経て、最後は代執行に進むことがあります(同法第22条)。建物の一部が落ちて通行人や隣家に被害が出れば、所有者が損害を負う場面も出てきます。どこから責任が問われるかは、「空き家の放置で責任と賠償を負う条件」の記事で、火災と倒壊に分けて確かめられます。

建物の面では、雪の重みを受け続けた屋根や、冬の間に凍って割れた水道管が、春に行ってみて初めて見つかることがあります。人の出入りがない建物は換気もされないので、湿気で床や壁の傷みが早く進みます。

早期に手放す理由は、あげられる状態が年ごとに減ること

別荘を早期に手放す理由は、相手にとっての使い道が建物の傷みとともに減っていくことにあります。

もらう人が受け取るかどうかを決める物差しは、「手を入れずに使い始められるか」です。水が出て、屋根が漏らず、冬も道が通れるうちは、近所の人や移住を考えている人にとって魅力のある話になります。修理が要る箇所が増えるほど、もらう側が負う費用も増えるので、同じ別荘でも数年前なら受け取ってもらえた話が断られるようになります。

相続した側の事情も変わります。富山県から離れて暮らしている方なら、現地へ行ける回数は年ごとに減っていきます。登記簿を取る、近所に声をかける、現地で建物を見せるといった、あげるために要る動きの多くは現地とのやり取りを伴います。体が動き、相続登記の期限にも余裕があるうちのほうが、選べる道は多く残ります。

空き家の区分と別荘が該当する位置

空き家の区分別荘の扱い固定資産税と管理の責任
二次的住宅別荘が該当する区分にかかわらず所有者に残る
賃貸用別荘とは別の区分区分にかかわらず所有者に残る
売却用別荘とは別の区分区分にかかわらず所有者に残る
その他誰も住まなくなった家など区分にかかわらず所有者に残る

「富山県の別荘を放置した場合のリスクと、早期に手放す理由は?」について、そのまま聞けます。

富山県の別荘を手放す方法は4つ、実現しやすさは何で決まる?

手放す方法は、個人にあげる、市町村の空き家バンクに出す、相続土地国庫帰属制度に申請する、買取業者に売るの4つです。

どれが実現するかは、建物を残すか取り壊すかと、相手が見つかるまで待てるかで分かれます。2023年4月27日に始まった国庫帰属だけは、建物がある土地では使えません。

1. 個人や近所の人にあげる

「あげます」を実現する方法として一番早く話がまとまりやすいのは、相手がもともと身近にいる場合です。隣の土地の持ち主が庭や駐車場として使いたい、親類が夏の間だけ使いたい、知人が富山県への移住を考えている、といった相手なら、物件を見せる手間も少なく済みます。

あげる相手が個人なら、あげる側に所得税はかかりません。かかるのは、もらう側の贈与税と、登記や税の費用です。誰がどの費用を持つかを最初に決めておかないと、「タダでもらえると思っていたのに、思ったより費用がかかる」と言われて話が止まります。

個人どうしの譲渡では、宅地建物取引業者が間に入らないので、物件の状態を説明する書面も、契約書も、自分たちでそろえることになります。後から不具合が見つかったときの扱いは、「富山県の別荘をあげるとき、譲渡で起きる問題と費用の目安は?」の節の契約不適合の項で扱います。

2. 富山県内の市町村の空き家バンクに出す

空き家バンクは、富山県がまとめて運営している一つの窓口ではありません。富山市の空き家情報バンク、高岡市の空き家・空き地情報バンク、上市町の空家バンク(空家情報提供制度)のように、市町村ごとに設けられていて、登録の条件や扱う物件の種類も市町村ごとに違います。

別荘を載せられるか、無償や低い価格での掲載を受け付けているかは、別荘がある市町村の窓口に聞くのが確実です。登録してから問い合わせが来るまでの期間は物件と時期によって大きく変わるので、相手が見つかるまでの間も固定資産税と管理の手間は続く、という前提で選んでください。

空き家バンクの強みは、移住を考えている人など、身近にはいない相手に届くことです。いっぽうで、問い合わせの後の内見の立ち会いや条件の話し合いは、所有者が対応する場面が多くなります。

3. 相続土地国庫帰属制度に申請する

相続や遺贈で取得した土地を国に引き取ってもらう相続土地国庫帰属制度は、2023年4月27日に始まりました。法務省の相続土地国庫帰属制度の案内のとおり、建物がある土地は引き取りの対象になりません。

別荘をこの制度で手放すなら、建物を取り壊して更地にするのが前提になります。取り壊しの費用を自分で持ったうえで、審査の手数料と、承認されたときの負担金も納めることになります。建物のほかにも、引き取れない土地の条件が法令で決まっていて、申請しても承認されないことがあります。取り壊しの費用の考え方は「空き家の解体費用はいくらかかるか」の記事で、建物の大きさや道の幅との関係から確かめられます。

相続で取得した人しか申請できない点も見落とされがちです。自分で買った別荘や、親から生前に贈与された別荘は、この制度の外になります。

4. 買取業者に売る

買取業者に売る道では、代金を受け取る側に回ります。仲介で一般の買い手を探す場合より金額は低くなりますが、もらい手や買い手が見つかるまで待つ期間がありません。

当社のような買主は、買った後の片付けや修繕、次の利用者への販売を自分の資金で回します。その分を差し引いた金額をお出しするので、金額は建物の状態と土地の使い道で大きく変わります。0円であげる場合と比べて手元に何が残るかは、「富山県の別荘はあげますより買取が向く?手元に残る額で決まる分かれ目」の節で、当社の実際の買取額とあわせて並べます。

個人への譲渡と空き家バンクの比較

観点個人への譲渡空き家バンク
相手の範囲身近な人(隣人・親類・知人)移住希望者など身近にいない人
話のまとまりやすさ一番早くまとまりやすい問い合わせが来る期間は読めない
書類の準備自分たちでそろえる市町村ごとの窓口の案内に従う
待つ間の費用相手が身近ならすぐ手放せる相手が見つかるまで負担が続く

別荘を手放す4つの方法と実現の条件

手放す方法建物を残したまま使えるか相手の探し方と期間
個人や近所の人にあげる使える身近な相手なら一番早くまとまる
市町村の空き家バンクに出す使える身近にいない相手に届くが期間は読めない
相続土地国庫帰属制度に申請する使えない(建物があると不可)国が引き取る
買取業者に売る使える業者が直接買い取る

富山県の別荘はどの道が合う?4つの問いのチェックで診断する

居間のテーブルを囲んで、家族が頷き合いながら話し合っている

建物を残すか、名義が自分にあるか、もらい手の当てがあるか、費用を誰が持つかの4つに答えると、4つの方法のどれが合うかが絞れます。

結果を大きく分けるのは、建物を残すかどうかと、もらい手の当てがあるかどうかの2つの答えです。名義の問いで当てはまらなかった方は、どの道でも相続登記の3年の期限から先に逆算することになります。

当てはまるものに印を付けてみてください。

  • □ 別荘の建物を取り壊さず、残したまま手放したい
  • □ 登記簿の所有者が、すでに自分の名前になっている
  • □ 親類や近所、知人の中に、もらってくれそうな人がいる
  • □ 名義を移す登記の費用や税を、もらう側が持ってくれる

4つとも当てはまるなら、個人にあげる道がそのまま使えます。3つ目に印が付かなければ空き家バンクか買取が残り、1つ目に印が付かなければ国庫帰属も候補に入ります。どの問いで印が外れたかによって、次に取る動きが変わります。

どれにも当てはまらず迷う場合は、富山県がまとめている市町村の空き家対策相談窓口一覧から、別荘のある市町村の窓口を探せます。

4つの問いで分かる別荘を手放す道の診断

  1. 1

    建物を残すか

    残すなら3つ、取り壊すなら国庫帰属も候補

  2. 2

    名義が自分にあるか

    ない場合はどの道でも先に相続登記が必要

  3. 3

    もらい手の当てがあるか

    あれば個人へ、なければ空き家バンクか買取

  4. 4

    費用を誰が持つか

    全て当てはまれば個人にあげる道が使える

1. 別荘の建物を取り壊さずに残したまま手放すか

建物を残すなら、あげます・空き家バンク・買取の3つが候補です。建物があるかぎり国庫帰属は使えないので、ここで道が一つ減ります。

取り壊してもよいと考えるなら、国庫帰属と、更地として譲る・売る道が開けます。ただし取り壊しの費用は先に払うことになり、もらい手や引き取り手が決まる前にその費用を使う形になります。費用を払っても国庫帰属が承認されるとはかぎらないので、取り壊す前に法務局へ相談して見通しを聞いておくのが安全です。

2. 登記簿の所有者が自分の名前になっているか

自分の名前になっていれば、ほかの3つの問いの答えだけで道を選べます。

亡くなった親の名前のままなら、どの道を選んでも相続登記が先に入ります。相続人が複数いる場合は、遺産分割の話し合いの日数がそのまま全体の日数に乗るので、あげる相手が見つかっていても、すぐには渡せません。相手には、登記が済むまでの見込みの日数を先に伝えておく必要があります。

3. もらい手の当てがあるか

当てがあれば、個人にあげる道が一番手間の少ない道になります。

当てがなければ、相手を探して待つ空き家バンクか、待たずに売る買取かの選択です。分かれ目は待てる期間で、相続登記の期限や冬の管理の手間を考えると、いつまで待つかを先に決めておく方が判断がぶれません。たとえば「次の冬までに問い合わせが来なければ買取に切り替える」のように、期限を一つ置いておくやり方です。

4. 名義を移す登記の費用と税を誰が持つか

もらう側が持ってくれるなら、あげる側の出費はほとんど残りません。あげます の道がいちばん素直に合うのは、この形です。

あげる側が費用を持つことになるなら、0円で譲るうえにお金を払う形になります。その費用と、買取で受け取れる代金を並べてみてください。差が大きければ、買取の方が手元に残ることがあります。

富山県の別荘をあげるとき、譲渡で起きる問題と費用の目安は?

木の机の上に置かれた1枚の書類と、その横に添えられた万年筆

あげる側に残りやすいのは、固定資産税の負担がいつまで続くか、登記の費用、引き渡した後の不具合の責任の3つで、どれも事前に決めておけば金額の見当がつきます。

どこまで膨らむかは、別荘の評価額の大きさと、契約書に引き渡す状態と責任の範囲を書いたかどうかで分かれます。

1. 固定資産税:1月1日の所有者に1年分、免税点は土地30万円・家屋20万円

その年度の固定資産税を納めるのは、毎年1月1日(地方税法第359条の賦課期日)の時点で、登記簿に所有者として載っている人です(同法第343条)。年の途中で別荘をあげても、その年度の分の通知はあなたに届きます。売買なら引き渡しの日で日割りにして精算するのが一般的ですが、贈与では精算するかどうかも当事者で決めることになります。

山あいの別荘地では、そもそも固定資産税がかかっていないこともあります。地方税法第351条は、同じ市町村の中で同じ人が持つ土地の課税標準額の合計が30万円、家屋が20万円に満たないときは固定資産税を課さないと定めていて、これを免税点と呼びます。通知が来ていないから払い忘れている、とはかぎりません。

住宅が建つ土地の税を軽くする住宅用地の特例(地方税法第349条の3の2)は、地方税法施行令で別荘の敷地を対象から外しています。別荘として課税されてきた土地には、もともと特例が付いていないことがあります。自分の別荘地がどちらで課税されているかは、課税明細書の土地の欄で確かめられます。読み方が分からなければ、別荘のある市町村の資産税の担当課に聞いてください。

2. 相続登記と贈与の登記:評価額500万円なら登録免許税は2万円と10万円

登記には登録免許税がかかります。登録免許税法の別表第一では、相続による所有権の移転は固定資産税の評価額の0.4%、贈与による所有権の移転は2%です。

土地と建物の評価額が合わせて500万円の別荘で計算すると、次のとおりです。

  • 相続登記:500万円 × 0.4% = 2万円
  • 贈与の登記:500万円 × 2% = 10万円

このほか、司法書士に頼む場合はその報酬がかかります。報酬は事務所ごとに決められているので、見積もりを取って比べてください。

贈与の登記の費用は、もらう側が持つことが多いものの、決まりがあるわけではありません。どちらが持つかは契約書に書いておきます。相続登記の期限と過料の話は、「相続した富山県の別荘は、相続登記の期限から先に確かめる」の項で扱ったとおりで、あげる前に済ませる費用はあげる側の持ち出しになります。

3. 契約不適合:仮に修理費80万円の雨漏りが見つかったときの線引き

引き渡した後に雨漏りが見つかり、仮に屋根の修理の見積もりが80万円と出たとします。その80万円を誰が持つかは、契約が贈与か売買かと、契約書に何を書いたかで変わります。

贈与の場合、民法第551条により、あげる側は、贈与する物を特定した時の状態で引き渡すことを約束したものと推定されます。売買より責任は軽く扱われますが、推定なので、契約書に別の約束を書けばそちらが優先されます。

形だけ1円や数万円の代金を付けて売買にすると、話は変わります。売買では、引き渡した物が契約の内容に合わなければ、買主は修理などを求められます(民法第562条)。この責任を負わない特約は付けられますが、売主が知りながら伝えなかった不具合については、特約があっても責任を免れません(民法第572条)。条文は民法(e-Gov法令検索)で確かめられます。

どちらの形でも、あげる側が身を守る方法は同じです。知っている不具合を書面に書き出し、写真を付け、その状態で引き渡すことを契約書に書いておいてください。雨漏りの跡、凍って割れたことのある水道管、雪で歪んだ建具など、気づいていることは全部出しておく方が、後から話がこじれません。

評価額500万円の別荘にかかる登録免許税の比較

  • 相続で名義を移す2万円(0.4%)
  • 贈与で名義を移す10万円(2%)

富山県の別荘はあげますより買取が向く?手元に残る額で決まる分かれ目

富山県にある別荘の敷地内で、家族が下水の点検と冬に向けた雪下ろしの準備を進めている

受け取る代金から登記や印紙の費用を引いても手元に残る額がある別荘なら買取が、もらい手が決まっていて費用も相手が持つ別荘なら無償で譲る方が向きます。

分かれ目は、相手を探して待つ期間と、その間に払う固定資産税や管理の費用を、受け取れる代金と並べたときにどちらが重いかです。

1. 買取の方が手元に残る富山県の別荘

当社が富山県富山市で買い取った戸建ては、投資用として買われたあと空き家のまま8年ほど置かれていた家で、買取金額は400万円台でした。ほかの地域では、大阪府堺市で相続された遠方の実家が1,000万円台前半、東京都荒川区の再建築不可の空き家が100万円未満です。

3つとも別荘ではなく戸建ての例です。それでも、空き家の期間が長く傷みのある家にも金額が付いたことと、土地の使い道によって金額の桁が変わることは読み取れます。

あげます で譲れば受け取る額は0円で、そのうえ相続登記や名義の確認の費用はあげる側に残ります。買取で金額が付くなら、そこから印紙代や登記の費用を引いても手元にお金が残ります。土地として使い道のある場所にあり、建物にまだ使える部分が残っている別荘ほど、譲るより売る方が手元に残る額は大きくなります。

2. 無償で譲る方が向く富山県の別荘

隣の人が庭として使いたいと言っている、親類が維持費ごと引き受けると言っている、といった別荘は、譲る方が向きます。相手が決まっていて費用も持ってくれるなら、あげる側はほとんど出費なしで手を離せるからです。

買取で金額がほとんど付かない別荘も、同じ判断になります。山の中の区画で土地としての使い道が限られ、建物も雪で傷んでいるような別荘は、買取の金額が登記や片付けの費用を下回ることがあります。それでも使いたいという個人が見つかるなら、その人に譲る方が、あげる側にも相手にも得になります。

空き家バンクで相手を探すのは、その中間です。相手が見つかれば無償で譲れますが、見つかるまでの期間が読めません。高岡市の空き家・空き地情報バンクのように、登録物件の一覧を公開している市町村もあるので、似た条件の物件がどのくらい載っているかを先に見ておくと、待つ期間の見当がつきます。

3. 相続した空き家の3,000万円控除が別荘に使えない理由

売る道を選んだときに使える税の特例も、手元に残る額を左右します。ただ、別荘ではこの特例が使えません。

相続した空き家を売ったときの最高3,000万円の特別控除は、亡くなった方が住んでいた家とその敷地が対象です。国税庁のタックスアンサー(No.3306)のとおり、別荘は対象外です。親が別荘と呼んでいても、実際には晩年をそこで暮らしていた家なら話が変わるので、住民票の住所や暮らしの実態を確かめてください。耐震の基準に合わせるか取り壊すか、期限までに売るかといった要件の主なものは、「空き家3000万円控除の条件」の記事で一つずつ判定できます。

あげる道を選んだ場合は、相手が個人であれば、あげる側に譲渡所得の税はかかりません。注意が要るのは相手が法人の場合です。法人への贈与は時価で売ったものとみなされ、あげる側に譲渡所得の税がかかることがあります(所得税法第59条)。会社や団体から「もらいます」と声がかかったときは、受ける前に税務署か税理士に確かめてください。

なお、この記事の税務・法務に関する記載は一般的な情報提供であり、個別の事案についての判断ではありません。適用の可否や具体的な税額については、税務署または税理士、登記については司法書士、境界や隣地との権利関係については弁護士や土地家屋調査士など、それぞれの専門家にご確認ください。当社は不動産の買主であり、税務や法律の代理はできません。

買取と無償譲渡のどちらが向くかの分かれ目

観点買取無償譲渡
手元に残るお金代金から費用を引いて残る受け取る額は0円
費用の負担受け取る代金からまかなえる相手が持つなら出費なしで手放せる
向く別荘の条件土地の使い道があり建物が使える使い道が限られ建物が傷んでいる
相手探しの期間待たずに手放せる相手が決まっている場合に適する

「富山県の別荘はあげますより買取が向く?手元に残る額で決まる分かれ目」について、そのまま聞けます。

富山県の別荘をあげる側(譲る側)は何から始める?名義の確認から登記まで

木々に囲まれた木造の建物の外観と、その手前に広がる草花

あげる側は、登記簿と課税明細書で名義と評価額を確かめ、もらい手が決まったら贈与契約書をつくって登記を申請する、という順で進めます。

評価額を最初に見ておくのは、もらう側の贈与税の110万円の線と、登記の費用の両方がそこから決まるためです。

1. 名義と評価額を確かめ、もらい手を探す

最初に取るのは、法務局で取得できる土地と建物の登記事項証明書です。所有者の欄の名前、抵当権が残っていないか、土地が何筆に分かれているかを見ます。別荘地では、建物の敷地とは別に、私道や共用の土地の持分を持っていることがあります。公図もあわせて取ると、名義を移すべき土地の漏れに気づけます。

次に、毎年届く固定資産税の納税通知書に付いている課税明細書で、土地と建物の評価額を確かめます。通知書が見当たらなければ、別荘のある市町村で固定資産評価証明書を取れます。

もらい手は、身近な相手から順に当たるのが近道です。隣の土地の持ち主、地元の親類、別荘を使ったことのある知人に声をかけ、見つからなければ空き家バンクを使います。富山市なら富山市空き家情報バンクが窓口で、ほかの市町村にある別荘は、富山県の相談窓口一覧からその市町村の窓口をたどれます。

あげる側が名義確認からもらい手探しを進める順

  1. 1番目

    名義と土地の漏れを確認

    法務局で登記事項証明書と公図を取り、所有者や土地の筆数を確かめる

  2. 2番目

    評価額の確認

    課税明細書で土地と建物の評価額を見る

  3. 3番目

    もらい手探し

    身近な相手から当たり、見つからなければ空き家バンクを使う

2. 贈与契約書をつくり、登記の申請と費用の分担を決める

相手が決まったら、口約束で終わらせず贈与契約書をつくります。書いておく事項は次のとおりです。

  • 譲る土地と建物(登記簿のとおりの所在・地番・家屋番号)
  • 引き渡しの日と、鍵の受け渡しの方法
  • 建物の中に残っている家財を、そのまま譲るのか、片付けてから渡すのか
  • 知っている不具合と、引き渡す時点の状態
  • 登録免許税と司法書士の報酬を、どちらが持つか
  • その年の固定資産税を精算するかどうか

登記の申請は、あげる側ともらう側の共同で行います。司法書士に頼めば、それぞれが用意する書類の一覧を出してもらえます。あげる側は、登記識別情報か権利証、印鑑証明書を、もらう側は住民票などを用意するのが一般的です。権利証が見つからない場合は別の手続きが要り、日数が延びるので、早めに司法書士に伝えてください。

登記が終わったら、別荘のある市町村から翌年度以降の固定資産税の通知が新しい所有者に届くかを確かめておきます。登記が済めば通常は名義が切り替わりますが、別荘地の管理会社や水道の契約は登記とは別なので、名義の変更を相手方と一緒に届け出ておく必要があります。

富山県の別荘をもらう側は何を確かめる?現地・税・登記の順で

もらう側は、現地で建物と水回り・管理の状態を見たうえで、贈与税と不動産取得税、登記の費用を見積もってから受け取るかどうかを決めます。

受け取って得になるかを分けるのは、手を入れずに使い始められるかと、評価額が110万円の線を超えるかどうかです。

1. 現地で建物と管理の状態を確かめる

現地では、次の点を見てください。

  • 屋根と軒先に、雪の重みでたわんだり割れたりした跡がないか
  • 水道が通るか、冬の間に凍って割れた箇所がないか
  • 下水につながっているのか、浄化槽なのか
  • 別荘地の管理会社があるか、管理費の請求が新しい所有者に引き継がれるか
  • 冬の間、別荘までの道が除雪されるか

これからもらう物件を探す立場なら、市町村の空き家バンクに載っている物件から探す方法もあります。上市町の空家バンク(空家情報提供制度)のように、制度の説明と問い合わせ先をまとめている町もあり、登録された物件の多くは現地を見たうえで条件を話し合う流れになります。

見に行けるのが夏だけなら、冬の様子をあげる側に聞いてください。雪下ろしを誰がしていたか、冬の間に人が入れていたかで、その後の手間は大きく変わります。

もらう側が現地で確かめる5つの点

  • 屋根と軒先の状態

    雪の重みでたわんだり割れたりした跡がないか

  • 水道の凍結・割れ

    水道が通るか、冬の間に凍って割れた箇所がないか

  • 排水の設備

    下水につながっているのか、浄化槽なのか

  • 管理会社と管理費

    管理会社があるか、管理費が新しい所有者に引き継がれるか

  • 冬の道の除雪

    冬の間、別荘までの道が除雪されるか

2. もらう前に、贈与税・不動産取得税と登記の費用を見積もる

贈与税がかかるかどうかは、「もらう側に贈与税がかかる線は、1年間に110万円」の項で扱った基礎控除の線で決まります。評価額が110万円を超える別荘をもらう場合や、同じ年にほかの贈与も受けている場合は、申告が要るか税務署で確かめてください。

贈与で不動産をもらうと、不動産取得税もかかります。相続で受け継ぐ場合はかかりませんが、贈与は課税の対象です。富山県の県税で、計算の方法や軽くなる扱いがあるかは、別荘のある地域を受け持つ富山県の県税事務所に聞けます。

登記の費用は、「2. 相続登記と贈与の登記:評価額500万円なら登録免許税は2万円と10万円」の項の計算どおり、国税庁の「登録免許税の税額表」(タックスアンサーNo.7191)では贈与による所有権の移転は評価額の2%で、これが登録免許税の目安です。司法書士に頼むなら報酬が加わります。翌年度からは固定資産税の通知が自分に届くので、毎年の費用として管理費や水道の基本料金と合わせて見込んでおいてください。タダでもらう話でも、受け取った年に払う額と、毎年払い続ける額の2つを書き出すと、受け取るかどうかを決めやすくなります。

あげますを実行する前の注意点は?富山県の補助金と冬の管理の確かめ方

実行の前に、使えそうな補助金が契約や工事の前の申請を求めていないかを確かめ、雪の季節をまたぐ前に引き渡しの日と管理の引き継ぎを決めておきます。

補助金は令和8年度の要項のように年度ごとに条件と受付期間が決まるので、使えるかどうかは、申し込む時期と、工事や契約をどの順で進めるかで分かれます。

1. 補助金は、申し込む年度の要項と、工事の前の申請を確かめる

空き家の取り壊しや改修、活用に使える補助金は、市町村ごとに設けられています。富山市は空き家に関する補助金・奨励金を空き家情報バンクのページにまとめていて、上市町も空家に関する各種補助金を町のページで案内しています。

注意したいのは、対象になる建物の条件と申し込む時期です。別荘として使われてきた建物が対象になるか、空き家バンクへの登録が前提になっていないか、売買や贈与の契約の前に申し込む必要がないかは、制度ごとに違います。工事の契約を先に結んでしまうと対象から外れる制度もあるので、申し込む年度、いまなら令和8年度の要項を、契約の前に読んでください。

補助金を使うのがあげる側か、もらう側かも整理しておきます。取り壊してから譲るならあげる側、受け取ってから直して住むならもらう側が申し込むことになり、申込者の条件(住民票の住所など)が合うかどうかで使えるかが決まります。

補助金を利用する際の申請から工事までの順

  1. 1

    要項の確認

    申し込む年度の条件や対象になるかを確かめる

  2. 2

    補助金の申請

    売買や贈与の契約、工事の前に申し込む

  3. 3

    交付の決定

    申請が通り、補助を受けられるか決まる

  4. 4

    契約や工事へ進む

    決定後に取り壊しや改修の契約を結ぶ

2. 雪の季節をまたぐ前に、引き渡しの日と管理の引き継ぎを決める

引き渡しの日は、固定資産税の賦課期日の1月1日をまたぐかどうかで、翌年度の通知が誰に届くかが変わります。年内に登記まで済ませるなら、司法書士の予定と相手の書類の準備を、秋のうちに合わせておく必要があります。

冬の管理を誰がするかも、引き渡しの前に決めます。水抜きをしてから渡すのか、雪囲いはどうするのか、鍵はいつ渡すのかを、契約書の引き渡しの欄に書いておいてください。契約は済んだのに冬の間はまだあげる側が見に行っている、という中途半端な状態がいちばん揉めます。

引き渡しの日には、家の中と外の写真を日付が分かる形で残しておきます。「富山県の別荘をあげるとき、譲渡で起きる問題と費用の目安は?」の節の契約不適合の項で書いた不具合の書き出しと合わせれば、どの状態で引き渡したかの記録になります。

「あげますを実行する前の注意点は?富山県の補助金と冬の管理の確かめ方」について、そのまま聞けます。

当社に富山県の別荘の買取を頼むと、入金まで何日かかる?

当社が買い取る条件・買い取れない条件と、実際の買取事例は「当社の買取基準」にまとめています。

「当社に富山県の別荘の買取を頼むと、入金まで何日かかる?」について、そのまま聞けます。

富山県の別荘をあげるか売るかを決める3つの条件

  • 名義が自分にあるかを最初に確かめます。 代金が0円でも贈与の契約と名義の登記は省けません。亡くなった親の名前のままなら、相続登記が先に入ります。2024年4月1日より前に相続を知っていた方の期限は、2027年3月31日です。
  • 建物を残すか、もらい手の当てがあるかで道が決まります。 建物を残すなら、あげます・空き家バンク・買取の3つです。取り壊すなら国庫帰属も候補に入ります。もらい手の当てがなければ、待つか、待たずに売るかの選択になります。
  • 費用の持ち手と、手元に残る額を並べます。 登録免許税は、国税庁の「登録免許税の税額表」では贈与なら評価額の2%で、もらう側には1年間に110万円を超えると贈与税がかかります。相続した空き家の3,000万円控除は、別荘には使えません。

当社は富山県の別荘も買主として直接買い取り、代金はお引き渡しと同時にお支払いしますが、管理費の滞納額が確かめられない別荘地の区画には金額をお出しできません。

査定は無料・売却の義務なし
0120-996-748受付時間10:00〜19:00(水・日曜定休)

通話料無料・全国対応

この先は、当社の買取窓口「買取くん」のページです(運営は同じ株式会社リアテクスです)。

富山県の別荘のあげますでよくある質問

Q1. 富山県の別荘は、本当にタダで引き取ってもらえますか?

引き取ってくれる相手がいれば、代金0円で譲ることはできます。ただし受け取る側には、名義を移す登記の費用、不動産取得税、評価額によっては贈与税がかかります。あげる側にも、相続登記がまだならその費用が残ります。

タダで引き取ってもらえるかどうかは、相手にとって「その費用を払ってでも使いたい別荘か」で決まります。水が出て屋根が漏らない別荘なら声がかかりやすく、修理が要る箇所が多いほど断られやすくなります。

Q2. もらう人が見つからないまま別荘を放っておくと、どうなりますか?

固定資産税の通知と管理の責任は、所有者のあなたに残り続けます。空き家として管理が行き届かなくなれば、市町村から指導や勧告を受けることがあり、建物が周りに被害を出せば所有者が損害を負う場面も出てきます。中身は「富山県の別荘を放置した場合のリスクと、早期に手放す理由は?」の節で扱ったとおりです。

取り壊してから手放す道を考えるなら、取り壊しの補助を設けている市町村もあります。上市町のように空家に関する各種補助金をまとめて案内している町もあるので、別荘のある市町村で、申し込める時期と条件を先に確かめてください。

Q3. 相続登記をしないまま、別荘を誰かに譲ることはできますか?

登記簿の所有者が亡くなった親のままでは、あなたからの贈与の登記を申請できません。相続人の名義に移す相続登記を先に済ませる必要があります。

鍵を渡して使ってもらうだけなら登記は要りませんが、所有者はあなたのままで、固定資産税も責任もあなたに残ります。相続登記には期限があり、2024年4月1日より前に相続を知っていた方は2027年3月31日が期限です。譲る相手が決まっていても、登記の日程を先に組んでください。

Q4. 富山県から遠くに住んでいて、現地に行けなくても手放せますか?

あげる場合は、現地で建物を見せる、鍵を渡す、契約書に署名するといった場面があります。相手が地元の方なら、鍵の受け渡しや書類のやり取りを郵送でまとめることもできます。登記は司法書士に頼めば、書類の郵送で進む部分が多くなります。

買取で手放す場合、当社は遠方の売主さまから鍵をお預かりして、当社だけで現地を見ることもできます。行かずに進める手順の全体は、「遠方の実家を行かずに売却する方法」の記事で、郵送と委任の範囲とあわせて確かめられます。

Q5. 年の途中で別荘をあげたら、その年の固定資産税は誰が払いますか?

その年度の固定資産税は、1月1日の時点で所有者だったあなたに課されます。年の途中で名義が変わっても、その年度の通知はあなたに届き、納める義務もあなたに残ります。

もらう側と日割りで精算するかどうかは、当事者で決めることです。決めずにおくと後で言い分が食い違うので、贈与契約書に「精算する」「精算しない」のどちらかを書いておいてください。翌年度からの通知が新しい所有者に届くよう、登記を年内に済ませるかどうかも、この精算とあわせて決めておくと手間が減ります。

Q6. 空き家バンクで相手が見つからないとき、途中から買取に切り替えられますか?

切り替えられます。空き家バンクへの登録は、ほかの方法で手放すことを妨げるものではありません。ただし、登録を取り下げる手続きや、問い合わせをくれた方への連絡は必要になるので、市町村の窓口で取り下げの方法を確かめてください。

切り替えるかどうかは、待った期間に払った固定資産税や管理の費用と、買取で受け取れる代金を並べて決めます。登録する時点で「いつまでに相手が見つからなければ切り替える」と期限を決めておくと、冬を何度も越して建物の傷みが進む前に判断できます。

当社の見方

相続した物件では、戸籍などの書類が追加で必要になります。

ご用意いただく書類は、個別のご案件によります。

ご負担いただく費用は、個別のご案件によります。

リースバック(売却後も賃借人として住み続ける形)も積極的にお受けしています。

買い取れない物件や、売らないほうがよい場合は、正直にそうお伝えしています。

神奈川県横浜市保土ケ谷区の土地(古家付きを含む)を、買取金額400万円台で買い取りました(2025年に取引)。

神奈川県川崎市中原区の土地(古家付きを含む)を、買取金額1,000万円台後半で買い取りました(2025年に取引)。

北海道札幌市南区の賃貸中の戸建て(築40年以上)を、約250万円で買い取りました。

当社が買い取る物件・お断りする物件と、買取価格の決まり方は、当社の買取事例76件の内訳とあわせて当社の買取基準にまとめています。

この記事について

執筆・編集
リアテクス編集部株式会社リアテクス当社(宅地建物取引業 東京都知事(1)第107888号)は物件を直接買い取る買主の立場から、売却を検討する方の判断材料となる記事を企画・編集しています。
監修
薩摩 賢幸薩摩 賢幸株式会社リアテクス 取締役COOこの区分の監修を担当しています。記事の公開判断は当社が行っています(代表が定めた手順による)。確認・公開判断:薩摩 賢幸(株式会社リアテクス 取締役COO)
公開・更新
公開 更新 内容を見直したときは、この日付と改訂の内容を更新しています。情報の確認日 (出典の公的資料を開いて内容を確かめた日)
この記事の事実確認の方法
法令:民法出典:法務省、総務省統計局、No.3306、空家情報提供制度
記事の作り方
この記事は、当社の担当者が事実確認を行ったうえで公開しています。

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